こんにちは、ひろみです。
(写真はグレッグのレッスンの1コマ。教師養成コースでは、原理・原則を学んでいきます。体験したことについては、教えてもらうのではなく、自分で気づいたり学んでいく必要があるので、はじめての体験は面白い??がやってきます)
呼吸関係の記事が続いていましたが、今回は全身をどう使って演奏するか?について「脚」に焦点を当ててみようと思います!
皆さんは立っている時や座っている時の「脚」を自分がどう使っているのか意識していますか?
脚に限らず全身をどう使うかということについて、この11月に来日しているシドニーのアレクサンダー教師、グレッグ・ホールダウェイ先生からの学びも含めて書き留めようと思います。
演奏の時の脚の位置、力の入り方、バランスの取り方 気になることは沢山あります。
そもそも「演奏」と「脚」(あし)にどんな関係があるの?ということを知ったらもっと意識したくなるはず!
ということで、私がぐっときたポイントを皆さまとシェア。それがコレ↓
脚の筋肉は横隔膜と繋がっている!!
上肢で起こっている出来事にはとても興味があって、呼吸のこと、姿勢のこと、腕のことなど勉強する度にいろいろ試しながら演奏に取り入れていきました。
でもその取り組みをしている間、ほぼ毎回のように言われていた「脚」について。無意識な動きはたくさんあったけれど、意識的には使えていなかった。やはり更に機能的に使えるようになりたければ、意識的に使える必要があります。
脚の深層にある筋肉「大腰筋」は上肢と脚を繋げる唯一の筋肉で、腰椎を介して横隔膜と繋がっています。繋がっているということは、お互いに影響を与える存在。横隔膜が動きやすくなるために「脚」が影響を与えている、ということになります。
横隔膜といえば呼吸。横隔膜は「吸う」時に働く筋肉ですが、実は「吐く」時にも脚は関係しているんです。
それが骨盤底筋群。
ハンモックのように胴体の1番下に位置しているこの筋肉たちは、大きく息を吸って横隔膜が下がってきた時に押されて一緒に下がってくる内臓を受け止め、押し返すという働きがあります。押し返す筋肉が柔軟に機能できる、というのは「吐く」を大きく助けてくれることになります。
また、この筋肉群、姿勢によって機能し易くなったり、しにくくなったりするんだとか。また、鍛えることもできるようです。実際、この筋肉群が弱くなると内臓脱や尿もれなどの症状を起こすそう。演奏のためにも、健康のためにも是非知ってほしい部分です。
専門的すぎることはお医者さまや理学療法士さまにお任せをし、私がお伝えしたいのは
繋がっている筋肉は互いに影響し合うということ
お互いが機能的であるための姿勢
それが実現したい音に、演奏にどれくらい役立てることができて
演奏しながらそれをどのように、どのくらい取り入れていこうか
ということを噛み砕いて、必要なことをチョイスして伝えることで、演奏の、快適さの質の向上を目指しています!
今回は知識的なコトもいろいろ書きましたが、コレを知ってほしいというより、私が今回お伝えしたかったことは実はこんなこと↓
生活の中では自然にカラダがやってくれている動き、演奏中にも使えているかなぁ〜??
という視点での自分観察。
これが意外にそうでもなかったり、という発見をグレッグさんが教えてくれました。自分のクセという世界にいるとなかなか気づくことができない。動きにしたらわずかなことなんですが、それが張りとか力みとかになっていたんだなーと。
「脚」
けっこう深く面白く学べる分野です!