こんにちは、ひろみです。
今、私は資格取得のための実習レッスンをやっています。
今回レッスンを受けてくれているのは、私より間違いなくカラダに対する知識がある方。医学博士の方なので。。。
新米アレクサンダー教師(仮)の立場の私としては当然毎回身が引き締まる思いではあるのですが、予想とは違って、毎回とても楽しいレッスンが展開出来ています。
それは、その方が知識だけではなく体験を大事にされていて、今までにないチャレンジにも積極的に取り組んでくれている方だから。何より向上心が強くあり、自分の音の変化を敏感にキャッチ出来る方だから。
また、そんな医学のプロフェッショナルな方にも納得していただけるアレクサンダーテクニークの効果も私自身が改めて感じているところです。
今回は指を早く回したい、ということでエチュードを吹いてもらったのですが、吹けてはいるんです。ただ、楽器をギュッと握りしめているように本人は感じていて、動きにくいということでした。
逆に力を抜いて練習もしてみたけれど、フワフワしてしまって動きにくいということで、どうしたらいいのか?という相談でした。
握りしめている時の手以外の状態も良く観察されていて、意外なことに、腹筋の使い方にも違いがあることをご本人が気づいていました。握りしめている時には腹筋のある一部分だけを使っているような気がしている、と。
こんな時、部分の機能についても気になるところではありますが、今回は徹底的にアレクサンダーにこだわってその質をどこまであげられるのかに挑戦してみることにしました。楽器をぎゅっと握りしめている理由を探すためにも、です。
まずは、前回までレッスンでもやっているアレクサンダーを使う動きを思い出してもらいます。「動き」なので、この動きがイメージ出来るだけではダメで、実際に動けることが重要。実際の動きと、この動きに自分がつけた名前(前のレッスンでやったことです)を一致させます。
その後にアレクサンダー(頭が動いてカラダ全部がついてくる)を
①楽器を持つ前にいっぱいやる!!
②楽器を持って、吹く前にもやる!!
③音が跳躍するときにやる!!
というのを、私がサポートしながらやってもらいました。
コレは体験してもらうのが1番ですが、生徒さんは「指がいつもより早く動ける」と。気になっていた握りしめや、腹筋の使い方についても「全く気にならない」と!!!
このレッスンの前に「楽器の重さをどこで受けるか?」ということをやっていたのでそのことも思い出してもらい、この時は座って吹いていたので「座る」ということを丁寧に確認してからもう一度吹いてもらったところ、本人もびっくり!!!な音の変化と指の軽さを実感していただけたようでした。
指が軽く動きやすくなると、今までとはコントロールの仕方が違うはずなのでミスは多くなりますが、今日初めて知った状態なので仕方がないことだと思います。このようにカラダのロックが外れた状態で練習を繰り返せば、動きやすい状態でのコントロールを身につけていけるでしょう。
最後には私のサポートが無くてもこの状態を再現出来るようになったので、あとは練習あるのみ!
アレクサンダーテクニークでカラダ全体がより協力できる状態になると、今まで部分で頑張っていたところが違うバランスを取り始めることを感じられた時間になりました(*^^*)
そんな体験に興味のある方は是非7月のワークショップ、または個人レッスン(実習に協力してくれる方も引き続き募集中!)でお待ちしています。