こんにちは、ひろみです。
(写真はキャシー先生にレッスンを受けている私。憧れの先生!!)
最近のアレクサンダーのレッスンで生徒さんから
「呼吸について詳しく知りたいです!」
とリクエストいただいたのでお話をしているところなのですが、そのやり取りを書き留めておきたいと思います。
生徒さんはアマチュアオーボエ奏者ながらとても熱心な方で、いつも疑問や質問を持ってレッスンに来ていただいています。今回の「呼吸のこと」は「自分にとってブラックボックス」だと言っていて、知ることが出来ればもっとやり易くなるんじゃないか、と期待を持って聞いてくれているのが伝わってきます。こんなときの表情は本当にイキイキしているのでこちらも嬉しく、やりがいを感じます!!
実はこのレッスン、いきなり呼吸という話からのスタートではなくて、その前に自分のカラダをどう使っている?実は無意識にやっている使い方が次の動作にどう影響しているんだろう?頭と背骨のつかいかたって何!?というレッスンをさせてもらった続きのお話。何かをやる前の自分の状態は、次の動作の質に大きく影響してくるので見逃せません。
自分への観察力を育てていくと、いろんな気づきがやってくるので面白いです。自分に足りないものや、やり過ぎていること、普段との違い・・・自分のちょっとした変化に気がつけるようになってくることで、より早く、より少しのアイディアで自分への立て直しを試みることができるからです。どんな深刻な症状も、いきなり現れる訳ではありませんから。これは奏法の向上や不調の予防にも繋がるでしょう。
今回、呼吸についてのレッスンに来てもらう前に、生徒さんに宿題を出していました。
【楽器を演奏するための「吸う」「吐く」をする時に意識的にやっていることを教えてください】
生徒さんのお話を伺っていると、「吐く」については沢山お話してくれたのですが、「吸う」については「勝手にやっている」とのこと。そのお話の中には
「腹式呼吸」「横隔膜」「圧力」「早く動かす」などのワードが聞こえたので、まずは「吐く」について思考と動きの整理をさせてもらいました。
「腹式呼吸」って何??
私たちに備わっている「息を吸う」「息を吐く」ための機能って?
「横隔膜の位置とお仕事について」
「肺ってどこにあるの?」
「肋骨の動き」
「もっと吸える可能性」
実際にやりながらお話を進めていくと、生徒さんから今まで「なんとなく」知っていたこと、「なんとなく」やっていたことがはっきりしてきたようで、それだけでも動きやすくなったと言ってくれました。
知らなかったことを知ったり、なんとなくのことがクリアになったりするとやり易くなる、は知識や理解のサポートになると思うのですが、実はここからが面白いところで
「やろうとしていたことと実際にやっていることが違うところ」や
「機能としてはあるはずなのに、積極的には使おうとしていなかったこと」
に気づいてくるのです。
このようなやり取りからの生徒さんの気づきについてはまた別の記事にしてみようと思いますので、気になったら覗いてみてください!