マルコム・ボークさん

こんにちは、ひろみです。

5月の連休に始まったアレクサンダーテクニークの合宿から5月19日まで、マルコム・ボークさんが来日していました。わたしも合宿の部分参加を合わせると計6回のクラスに参加出来ました。

マルコムさんは「ランニングを極める」の著者で、この本は北京五輪 銅メダリスト朝原宣治さんが監修しています。

The Art of Running : http://www.theartofrunning.com

以下、春秋社HPより朝原さんのコメントを引用しています。


短距離でもマラソンでも走り方は人の数だけある。
「あなたの走り方」を見つけるために、この本は最高の手引きとなるだろう。

● この本には、私がこれまで、感覚を極限まで研ぎすまし、蓄積してきた多くのことが、
適切な言葉で表現されている。

● 細かい How to を教えるよりも、もっと基本的な身体の使い方を教えることが必要なのだ。

● 「今この瞬間に」自分がどういう状態なのか、頭ではなく身体で(感覚で)的確に把握できる能力…。

● 楽しみながら本質的なことを学び、日常の生活にも生かす。

 春秋社「ランニングを極める」より引用 ”

この先生から何を学んだのか?

ランニングに関すること、歩くこと、階段の昇り降り、立つこと、座ること、楽器を演奏すること、思考のバリエーション、目の使いかた、アレクサンダーテクニーク・・・それは

演奏につかえること

普段の生活に使えること

はやく走りたい子どもに教えられること

ランナーに教えられること

日常的に運動が足りない私のような人にも出来る、今日の自分の状態(動きやすさ)を知る方法

本当に沢山のことがありました。とても面白かったのは、一緒にランニングをしたり、実際にトレーニングをしながらの動きのレッスン。半日外での授業は体験的な気づきと軽やかに動く自分のカラダ。今まで眠っていた関節が思い出したかのように動き出し、疲れを感じることなくカラダを動かせました!

(寝る前にはどっと疲れがやってきましたが。。。)

合宿と最終日には楽器の個人レッスンを受けることが出来ました。

マルコムは走るだけでなく40年以上もチェロを演奏している方なので、音楽のレッスンも得意な方。

私はこの足・脚のスペシャリストに是非聞きたかった「座奏の時の足」について聞くことができました。

立っている時には足の上に自分の重さが乗っていますよね。

(これについても、どこに、どのくらい、理想的なのりかた、実際にそれを実現するやり方などなど詳細情報満載でした!)

じゃあ座っている時にはどうなっているだろう?

・座っている時の私の重さを支えてくれているのは「坐骨」

(座った時にお尻の下に手を入れてみてください。椅子に刺さるような硬い骨に触れるはずです。それが坐骨です)

・坐骨と足の割合は?  座っている時は私の重さの大部分を坐骨、座面に触れている全部が受けてくれています。その坐骨と私の足が担う体重受けの割合は?

「8対2」と思いっきり感覚で答えた私でしたが、マルコムはそうだね、と言ってくれたので、とりあえずこんなもんかなーと。(この割合はたいして重要ではない。変化するものだから)

そこまでは今までも理解はあったつもりでした。でも、マルコムのレッスンを受けて気づいたことは、坐骨側80%も足側20%もそこにある重さを私は受けるべきところ全部で受けているか?ということ。触れているから重さが乗っている訳ではない。浮いてるくらい重さを受けていない場所と、一箇所で重さを受けすぎている場所がある。それがその人のバランスの取り方のクセ。

重さを受ける場所をカラダが知っていること

その場所全体で受けること

で、踏みしめる訳でもなく、浮いている感じでもない。『地に足がついている』をただ立つことで体験していたのですが(こちらは別の日の内容。面白かったので記事にしますね)座っている時はその足が坐骨になる訳で。だから『坐骨が地に着いた状態』ということをこれから更にみていくとどうなるかなー、坐骨に体重が乗れていない時ってどんな時なのかなーなどなど多くの発見がありました。

何より、私自身が演奏を探求する中でカラダの上のほうに興味が行きがちだったのですが、今回の脚・足についての沢山の情報や体験が、演奏における「あし」という考えはもちろん、普段の生活の中での「あしのつかいかた」を確実に変えてくれました。

マルコム先生に感謝!!また是非お会いしたい先生です。