呼吸で自分のデフォルトのバージョンアップ!

こんにちは、ひろみです。

珍しくブログを書くのが続いているのに驚いています(*⁰▿⁰*)

私は基本、移動時間が長いのでblogの内容は電車の中でまとめることが多いんですが、睡眠が足りていないといつの間にか寝落ちしてしまうので(笑)最近はよく眠れているのかしら??

 

続けて書いている「呼吸について」のまた続き。
今回は
【頭でわかったことを実際にやってみる】
【そして吐く】
の2本です(笑)

 

生徒さん、前回までのレッスンで知ったことをちゃんとやってくれようとしています。でもなかなかうまくいかない。前よりは、というレベルでは良さそうなのですが。

まずはとにかく「動いてもらう」ことをやります。その時に動きやすい条件づくりももちろん提案させてもらいます。

この生徒さんは肋骨の後ろ側を動かすことをあまりやっていなかったので、今までやっていたことにプラスして動きの方向を確認。動きが起こる場所についてもお話しました。

肋骨の動きの元になっているところ、肋骨が接続している関節はどこかご存知でしょうか??

実は【背骨】なんです!

そう考えると「背骨がどんな状態か」ということも動き易い条件に入ってきそう(アレクサンダーをする、という動きはこの背骨の使い方に直結する動き!)

そこに生徒さんが知っている「吐く」までやってもらいます。吐くために吸うので、どちらかだけでは何がなんだかわからなくなります。その時の「吐く」はいつもより多めに、とお願いしたところ、今までにないしっかりした豊かな響きが聴こえてきたのです。

「はい!今の出来ましたね!!」と終わらないのがアレクサンダーのレッスンの特徴で

「どうやったらこの動きになったのか」

をとても大事にしています。だからあえて聞き返します。

「いまやっている時に考えていたことは何でしたか?」

自分で動きの選択ができること。そして、その動きを何度でも再現できるようにお手伝いしたいのです。

もう一つはコレ↓

「いろいろ考えるのはちょっとめんどくさいかもしれませんけど(笑)さっきみたいな音いつも出せたら出したいですか??」

自分がすごくやりたい!!と思っていないことを、気をつけたり、わざわざやったりは大変に感じるからです。基本的には私たちは省エネが好きです(めんどくさがり!)

ただ、その【面倒な自分への方向付け】が自分にとって良い結果をもたらしてくれることを知っているからやる。それがアレクサンダーテクニーク。【面倒なひと手間】から【自分ロックを解除して柔軟に】を「自分でやる」という、超前向きな動きへ。

はじめは違和感があるように感じると思うけど、そのうちその動きがあることが自分にとって当たり前になっていく。

これがデフォルトのバージョンアップ。

(この生徒さんの場合は呼吸の動きが少なめの傾向だったので、このようになりました)

 

 

生徒さんは「吐く」については知っていることもやっていることも沢山あったので、さっきの「吸う」とセットに「吐く」もたくさんやってもらうという提案にとどめましたが、吐く筋肉もご紹介↓

私たちの息を「吐く」ための筋肉、実はこんなにあるんです

前側だけじゃなくて、横も後ろも↑

(構造が見やすいように左半身だけ筋肉がついている図になっています)

 

ただ沢山やってじゃわかりにくいので、ここで御本人にもわかり易すいようにサポートを。具体的には、他人(わたし)の手を介して自分のやっている動きにより意識的になってもらいました。

その動きをやる、ということに焦点が当たると動き易くなるものです。

 

生徒さん

「周りの人が出している音はこんな感じがします!自分だけ音が小さいなとずっと思っていてたんです!!」

 

わたしもちょうどさっき、グレッグ先生(世界で活躍するアレクサンダー教師)からわたし自身も気がついていなかった動きの可能性を教えてもらったばかり。グレッグはわたしの欠点を教えるのではなく、人の動きの原則をシンプルに、でも細部まで知り尽くしたようなレッスンで、本当に多くの気づきがいっぱいでした(≧∇≦)

自分の動きの観察、なかなか面白いですねー!