演奏中に腕が痛くなることについて考える①

こんにちは、ひろみです。

ATを学び始めた頃の私が抱えていた演奏の問題の中でなんとかしたいランキングの上位にあがっていたのは背中の痛みと腕の痛み。どちらも演奏後に強烈にやってきていました。

とは言っていますが、演奏中には気になることはほぼ無かったので気にはなりながらも長年放置。本番後に少し休める時間があればなんとかなってはいましたが、練習・本番が続くと酷くなったり、痺れがくることもありました。

そんな時は整形外科・整骨院・整体・カイロプラクティックなどいろいろ試していました。演奏中に気になる痛みや痺れは放ってはおけません。どうにかならないものか。。。

幸い、そんな痛みをラクにしてくれるところも何件かはありました。が、それは長くは続かなかったんです。

楽器を演奏しなければ、だいぶいい

そんな感じでした。

 

ちなみに今はかなり吹いても背中の痛みはほぼ起こらなくなりました。

腕の痛みも自分史上最高に改善しています。今まで痛みを感じていた部分に負担がこなくなり、別の部分が働いている感覚があります。アレクサンダーテクニークで知ったカラダの使い方のおかげです。

 

やっとブログで言えるくらいの改善を自分で感じられるようになりました。ここまでの改善はけっこう長い時間と探求が必要でしたが(はじめの半年でかなり改善、その後細かな点の見直しを続けて2年以上)演奏を続けていきたい年数を考えたらそんなに長くもないのかも・・・むしろ今まで考えなさ過ぎでやってきたとも思えます。演奏を中断して直す、というやり方ではないので、これからもずっと変わり続けていけるはず。いつだって変化する自分の調子に寄り添っていきたいと思っています。

 

先日、アレクサンダーの学校の授業で「ディストニア」について話題になりました。アレクサンダーテクニークはカラダの使い方の再教育とも言われています。国によってはアレクサンダーテクニークのレッスンに保険がきくということもあり、ディストニアからの復帰の道の選択としてアレクサンダーテクニークが挙げられることがあります。

思い当たる症状に悩んでいる方へ。

まずは専門の医療機関の受診をおすすめします。似たような別の症状もあるらしいので、自己判断せずに専門の医療機関へ相談していただきたいのです。必要な方へ情報が届けば、とアレクサンダーテクニークの師匠、バジルさんの情報ページをこちらにも載せさせてもらいました。

 

幸いにも私には関係ないよ、と思った皆さんへも。

この情報ページに掲載されている音楽家のための鍼灸院「広済鍼灸院」様のホームページに音楽家の「故障危険度チェック」というものがあったので情報としてお知らせします。

http://www.kosaihealthcare.com/pg189.html

年間を通して多くの音楽関係の方が広済鍼灸院には来られますが,問診時に練習スタイルや日常生活の状況についてお聞きしますと,多くの方から類似した回答を得ることがあります.
今までの問診からの回答を下記の8項目にまとめてみました.これらのうち少なくとも4項目以上当てはまる方は何らかの身体的故障を起こしやすい傾向が考えられますのでご注意ください. (HPより引用)

 

とのことです。特に職業として演奏をされるほとんどの方に当てはまってしまうのではないか、という内容で衝撃的ではありますが、それは人ごとではないということかもしれません。現代人の心のストレスが気づかないうちにカラダへ影響を及ぼしてくるのと何だか似ているような。セルフケア、大事にしたいです。

 

【参考】

故障危険度チェック (広済鍼灸院様HPより)

□ 演奏中に姿勢のぎこちなさを感じることがあるが、あまり気にせず演奏していた

□ 休憩を入れず何時間も集中的に練習を行う、またはそういったレッスンを受けていたことがある

□ リハーサルや演奏会のスケジュールが連続することがある

□ 高いレベルの技巧的な曲目に挑戦する傾向があったり、そのような曲をレパートリーとして持っている

□ 鍵盤を強く叩く傾向があったり、鍵盤を強く叩きすぎると指摘されたことがある

□ 性格的に多くの仕事を引き受けてしまうことがある

□ 緊張しやすく過度にストレス感じている

□ 常に忙しくストレッチや運動をあまりしない