響きと喉、鼻周辺の関係ってどうなってるんだろう?

こんにちは、ひろみです。

ちょっと突っ込んだ話になってしまいますが、前の記事「響き」に関連した口の中のことについて書いてみようと思います。興味があったらお付き合いください。

実際は見えない部分を、あくまで本人の感覚認識で言っている話なので、本来であれば実際に1対1で詳しくお話を伺いながら試していくことで、はじめて効果を感じていただけるんじゃないかと思っています。だから記事にするのはどうかな?とも思ったのですが、このあたりのアプローチは音色が豊かに・柔らかくなったり、タンギングがしやすくなったりと、効果を感じることが多くあったのでご紹介したいと思います。

 

【演奏している時、舌はどこにありますか?】

これはタンギングしている時、という話ではありません。もちろんタンギングの問題を考える時にも同じようなことを考えますが、まずはただ音を出す時に自分の舌はどこにあるのか?というところから話を始めたいと思います。チューニングする時、ロングトーンしてる時、音階練習をしてる時、口の中にある自分の舌ってどこで何をしてるんだろうって考えたこと、ありますか?

 

【舌がどこにある時にどんな音が出るのか?】

自分の舌の位置を「意識的に」調節してみるというのを試してみたことはありますか?きっと演奏中には既に舌を調節し続けながらいろんな音を出すことに対応しているはずです。が、それを「意識的にコントロールする」ということを試してみると、また違った経験になるでしょう。もしかしたらじぶんの「普段のやり方」とは違うけれど良さそうな場所が見つかるかもしれません!

 

【舌は思っているより大きい】

ここで注意が必要なのですが、「舌」という慣れ親しんだカラダの器官の話ではありますが、その認識や理解は人それぞれ。あくまで自分が思っている「舌」を「自分のやり方でコントロール」するというところから考え始めています。これで効果を感じられたらそれはそれでよいです。が、舌の認識も、その位置の調整も、自分のカラダの認識と扱うことにおいてとても色濃く自分の「習慣」が入り込んでいます。それってカラダのつくりの個人差と同じくらい、いや、それ以上に違いが出てしまうかもしれません。

こんな状態になった時、アレクサンダー教師はあらゆるサポートしながら「新しいやり方」を一緒に追求していくことを得意としています。

 

【息と舌に連動していることについて1つずつ丁寧に見ていく】

舌の使い方を変えると、自然に口の中全体の使い方も変わります。実はその勝手に変わったところに関しても、より「意識的に」なれることは多く隠れているかもしれません。

例えば、軟口蓋。舌で上の歯の裏をツンツン触れますか?そこから上に上がっていく口の中の天井の硬い部分(この部分を硬口蓋と言います)を触りながら、少しずつ後ろに行ってみてください。オエッとなりそうなところあたりはそれまでとは違い、柔らかくなっていませんか?このあたりの動き方の話です。

例えばf(フォルテ)で音を出す時、この軟口蓋と鼻の奥の方がぐっと近づくような圧を感じませんか?

私たちの機能として、特に楽器で強く息を吐く時には、鼻から空気が漏れないように内側からフタをする動きが勝手に起こります。コレがさっき書いた鼻の奥のほうと軟口蓋が近づくような動き、です。鼻から息が漏れてしまっては、口から息を強く吐き出すことができなくなってしまう。この動きは「勝手に起こること」なのです。

ただ、この勝手に起こる動きも、それまでの学習や経験によってその力加減は人それぞれ。うまくいっていれば反射のような反応で良いのですが、力任せに使っていると、人によってはこの力加減のバランスが取れなくなってしまう「鼻抜け」という症状につながってしまうことも。

私たちは鼻からも口からも呼吸をすることが出来るのですが、どちらを使うかは時には意識的に、時には無意識的であります。

楽器を演奏する時の呼吸にはもちろん「意識的」でありたいのですが、それは鼻か口か?ということだけでなく、その繋がりにも注目した使い方を知っておくことは、役立つことも多いです。

 

知らなくても問題なく演奏している人が大半だと思います。私も正直そうでした。でも、普段から自分がどうやって演奏しているかを知ることは、カラダのトラブルを防ぐという意味でも、より良い奏法を目指すという意味でも役に立つことが沢山あることを知りました。

多くの生徒さんの役に立てれば嬉しいです!

興味がある方に届きますように。