3ヶ月後の私

私の場合、何に取り組んでも、自分なりの結果だったり方向性だったりが見えはじめてきて、次にどうしようかと改めて考える時期が大体「3ヶ月」だったりします。

アレクサンダーを本格的に始めて3ヶ月が経ったので、ここで感じていることを自分のためにも書き残してみようと思います。

私がアレクサンダーをはじめて変わったなーと思っているのは

難しいフレーズで失われやすかった音やフレーズの動きの自由さ、しなやかさを意識的につくれる身体の使い方を知ったこと

肩で音楽をもっていかなくても音をコントロールできるようになった(つい肩が動きすぎてしまう無駄な動きが減ってその分より音楽表現にエネルギーを使えるようになった)

息のコントロールがはじめからうまくいく、特にオーバーブローがなくなった

ビブラートがよりキレイにかかるようになった

長時間吹いている時に出てくる右肩の痛みがなくなった

以前より大きな音が出るようになった

車の運転時の首の痛さがなくなった

などなど。どれも何年も迷いや疑問があったことだけど、たった3ヶ月で完全ではないけれど確かな方向性が見えてきました!

 

そんなアレクサンダーテクニークって何?どんなことをやってるの?って聞かれることも少しずつ増えてきたので、現時点で言えることを書いてみます。

私が学んでいるのは、本来自分が持っている能力を最大限に発揮するための身体の使い方。おまじないや心理学、セラピーのようなものではなく、アレクサンダーさんの発見した私たち人間に備わっている機能を知って自分の身体の使い方の習慣を見直すワーク。解剖学的な事実からも本来備わっている人間の動きを効果的に演奏に取り入れることをしています。アレクサンダーテクニークは医学的にも効果が証明されているくらい自分に変化をもたらすワークです。

そのアレクサンダーさんの発見の1つに「頭と脊椎の関係」というのがあります。ざっくり説明ですが、頭や首が自由な時に体全体にも良い影響をもたらす、というもの。

よくわからない方のために簡単な体験を。よかったらやってみてください。

① 頭と首をぎゅっと固めながら手の指や腕を動かしてみる

② 首をやわらかく、おしりの少し上から耳のあたりまである長い脊椎の上に頭がふわっと乗って自由に動けるように解放してあげながらさっきと同じように手の指や腕を動かしてみる

頭と首と脊椎の関係を変えただけなのに、身体の部分の力のかかり方や動きが変わりませんでしたか?

まずは自分が普段どんな力の使い方をしているのかを知ることから始まります。それは本当に必要なところに必要なだけの力を使いたいから。大きな力が必要な時は、自分にある強い機能をもっている部分に一番に頼りたいから。これがたぶんラクになるってこと。その実現をアレクサンダー氏の発見が大きく助けてくれています。

実現したい自分の音楽のために、楽器の演奏のために、動きという面からのアプローチを加えることは自分にとって新しい体験。自分のやってきたことを理解する、ということにも繋がっています。

まだまだ知りたいことはいっぱいあるので、自分の無意識にやっていること、についてこれからも観察や実験を繰り返してまたブログに綴っていきたいと思います(๑˃̵ᴗ˂̵)