良い緊張と悪い緊張

「緊張するー!!」

この言葉を今まで何度言ってきたことでしょうか?自分に対しても、周りに対しても。でもよく考えてみると、その言葉の意味はその時によってかなり違うフィードバックが自分にはあります。なので、その違いを考えてみることにしました。

「悪い緊張」のほうはわかりやすい。固くなる、震える、体が思い通りに動かない、頭が真っ白になる、体調が悪くなる、出来なかったらどうしようと考えてしまう、などなど。対処法などについて考えたいのですが、それはまたの機会に温めておきます。

では「良い緊張」とは?

悪い緊張の逆のことではあると思うんだけど、良い時にしか起こっていないことってあるかな?という視点で考えると・・・お?そうかも?ととても腑に落ちる言葉に出会いました。

「身体と精神と魂が同じ方向を向いている」

まず魂の定義が難しいですよね。魂と精神ってまとめて「心」と呼ばれることが多いです。精神と言われているものが感情や思考、感覚といった何かに反応して起こることだとしたら、「魂」は自分の生き方、信念、自分らしさの部分かな、と現時点では理解してます。

演奏に置きかえると、私の場合

魂→音楽が私の生きるエネルギーになっている、という事実を認識。自分は唯一無二の存在だから、自分らしさを失わず表現、発信するために勉強や練習を続けたい。今の私はこう思っているけれど、いつも強い気持ちがある訳でもなく、迷ったり悩んだりします。そんな時にはやっぱりいろんなことがうまく噛み合わないような気がします。

精神→曲についての理解、練習はもちろん必要不可欠。その中で再現性のあるやり方(楽器の技術だったり上手くいかないところの観察・分析や知識からの身体の使い方だったり)を取り入れ、演奏の方法を身体に理解させ、ある程度の安心を手に入れる。本番では更に同時に起こるいろいろなこと(音楽的なアイディアやあそび、ソルフェージュ的なことの不具合への対処、バランス問題など)へ対処できる集中を実行。

身体→それらについてきてくれる動き。固まる、などのことが起こるのは意識的にも、無意識にも自分自身で身体に指示を出している。他に自分の身体を操れる人はいない。だから特にうまくいかない原因に対して身体がついてきてくれるように意識的に細かく指示を出し続ける(これがアレクサンダーテクニックの実行)

緊張、というと悪いことばかりが先に出てきてしまうので、良い緊張を考えてみました!

この話をしたら「これで記事書けるねー」と言ってくれたバジルさん。

こそっとですが、記事書きましたよ(笑)