楽器の演奏と腹筋のはなし

 

こんにちは、ひろみです。

生命維持のための「呼吸」って無意識にやれている人がほとんどですが、それでも世間では「呼吸法」と呼ばれるものが多く存在しています。

なぜ??

生命維持という大役を果たしている自分の呼吸だけど、そのやり方は人により様々です。やり方に正解がある訳ではないんだけど、もっている機能をしっかり使う、ということはカラダ全体を活性化させるとてもいい影響をもたらします。血流を良くする、とか内臓マッサージ効果とかよく言われていますね。

この「積極的に呼吸をしている」という点においては、管楽器奏者である私たちは普段から健康法を実践している!ということになるのでしょうか(*’▽’*)

 

管楽器奏者にとって「呼吸」は常に気になるポイント。そんな積極的呼吸動作の中の今回は「吐く」動きに大きく関わっている腹筋について。息をもっとしっかり使いたい時に意識したいポイントです!

 

「腹筋」と言って意識するのはどこですか?と伺うと、たいていお腹の前側、おへその辺りと少し上を指す方が多いです。それは「腹直筋」のことを指しているんです。

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コレですね。

実は私たちのお腹を囲んでいる腹筋には他にも

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やその下の層には

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もあります。腹筋ってお腹周りをぐるっと囲んでいて、しかも何層にもなっているんですね!腹直筋は表面に近い部分にあるのでアウターマッスル、腹横筋は深部にあるのでインナーマッスルということになります。

3つもある!お腹周り全部に腹筋がある!

この情報だけでも使える部分が多くなりそう!そう思った方は是非試してみてください。

 

今回の記事でわたしが注目するのはみんなが腹筋使う!と意識している「腹直筋」について。

もう一度腹直筋を見てみましょう。

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おへそってどの辺り?

いやいや、よく見てください!

腹直筋は縦に長く繋がっています!!もう少し細かく見ると、上部は肋骨に付着しています。自分の肋骨ってどのあたりだろう?と触ってみると、けっこう上の方まであるのがわかります。

下は?腰骨より下の恥骨に付着しています。

コレ、演奏に使えると思いませんか!?

自分にとって「腹筋使う」の時に意識していなかったところまで含めて息を吐く時に使ってあげると効果的。オススメはベルトの位置より下のほうにある腹直筋を使うこと。びっくりするくらい効果を発揮しますよ!

 

場所的には近いところにあるお腹の底にある筋肉も、実は吐くことに協力しています。このあたりは直接試しながらレッスンでやるのがいいのかと思いますが、先日ある生徒さんのレッスンで試したら、ぶら下がっていた音程がぽんと上がり、ご本人もびっくり。なかなか使えます!

 

整理をすると

自分が「楽器を吹くために息を吐く」時に意識していることと、腹直筋の使い方、他の腹筋の使い方、お腹の底の筋肉の使い方、肋間筋などなどカラダの仕組みとして「吐く」動きをつくっている筋肉の働きを自分の動きに照らし合わせてみると・・・もっとできることが見えてくるかもしれない!

ということでした。

理屈はいろいろあるんでしょうが、まずは実践。やってみるって何より大事です!どんどん試して、いいと思ったものを是非取り入れていってください♪