本番に向かう自分と向き合う

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こんにちは、ひろみです。

学生にとって1年に1度のオーケストラ定期演奏会。自分が大学時代を思い出しても、やはり一大イベントであったことは確かです。乗り番に一喜一憂したり、毎回のリハーサルで落ち込んだり。本番の大きな会場はお客としては通い慣れた舞台。ヤル気と緊張感はどうしたって高まります。

立場は変わり、今はそんな生徒を見守るほうにいるんですが、当時の私のように不安や悩みは尽きることがない生徒たち。本番を前になんとか頑張りたい気持ちが伝わってきます。

そんな生徒たちからの相談は、技術的なこと、音楽的なことと共に「自分らしく演奏できない」「怖い」といったメンタル的なことも多くあります。

ただ励ましたり背中を押してあげることで前に進める時はよかった、で終われるんですが、それじゃあ納得いかないことだって沢山あります。そんな時は「悩んでいたり不安がっているものの正体」について一緒に考えたりもします。

私はメンタルの専門家ではありません。だから自分でなんとかしておいで、と言ったっていいんだということもわかっています。

でも、考えていることが前向きになれば、演奏も前向きになってくれるに違いない。不安や悩みが自分の出来る演奏を邪魔しているんだとしたら、そこをなんとかしたいってわざわざ相談に来てくれるなら、音楽そのものだけではない、それを表現する演奏者としてのメンタルもサポートをしたいと思うのです。

 

ある本番後にもらったメールの1つを、本人に許可を得て紹介します。ステキな成長の過程です!!

(長文なので一部省略や書き換えている部分があります)


〜   前略   〜

いざホールで音を出すと、音の響き、深さ、表現の引き出しの少なさを身を通して実感すると共に、自分に何ができるか、どうしたいのか、どう歌いたいのか、今何が足りないのかを考えることで、自分と向き合える時間でもありました。

〜   中略   〜

本番は緊張しましたが、できる限りのことをしようと心に決めて舞台に立ちました。

〜   中略   〜

周りがどうであれ、今自分がするべきことを見失わないことが大事だとおっしゃった板谷先生の言葉をいつも心に留めて、臨みます。
価値ある時間を過ごさせて頂き、本当にありがとうございました。
これからもご指導のほど、宜しくお願い致します。