オーボエモーション

こんにちは、ひろみです。

オーボエモーション オーボエ奏者ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと という本をご存知でしょうか?

アレクサンダーテクニークに興味をもってレッスンに来てくれる方の中にもこの本を持参してくださる方がいます。私自身もアレクサンダーテクニークを専門に勉強するずっと前にこの本と銀座のYAMAHAで出会いました。

なんだか良さそうだから勉強してみたい!!

そんな軽い気持ちで購入し、いざ読み始めてみると・・・!????残念ながら当時の私にはチンプンカンプン。良さそうなことは書いてあるんだろうな、と思いつつも何をどうしたらいいのかよく分からずにいつの間にか本棚へ。それから何年もそこで眠ることになります。

再びこの本を取り出したのはアレクサンダーテクニークに出会った時で、学べば学ぶほどこの本に書いてあることが面白く自分に響いてきました。そして途中からそれまでチンプンカンプンだった理由がわかってきたんです。

それは体験が文字で書いてあるから今までの日常で意識していなかったような繊細な動きの体験が文字で書いてあるから。もう1つは、解剖の知識をやりたい動きのサポートとして演奏と結びつけて考えられる、ということ。

以前の私には解剖の知識が自分に全く響きませんでした(笑)これは私に合わなかっただけかもしれませんが、音楽してるのに解剖学?みたいな受け取り方をしていたのでその知識が何の役に立つの?みたいに自分の中で別々になってしまって。でも、解剖の知識はやりたい動きのサポートとして演奏と結びつけて考えられるということを知ってからはもっと自分の持っている機能について知りたくなったし、自分のやっていることを「動き」として認識できる割合がグッと増えました!今、私にとっての練習時間は「新しい発見がある時間」になっています。

アレクサンダーの勉強の中で「体験」を積み重ねていきながら「あーあの体験をこう文字にしているのか」と読み進めるとするする入ってくるから面白い!ここまでオーボエ(管楽器)に特化して演奏家の視点でアレクサンダーテクニークを紹介している本なので、多くの方の自分自身を考える時の心強い味方になってくれる1冊になるんじゃないかな。実際にはもっと追加したい項目は沢山あったりしますし、その人その人に合わせた方法も実際にはたくさんありますが、体験をプラスすればするほど自分にとって頼れる内容の本なのは確か。

この本のよみかた、理解のお手伝いもレッスンでやっています!

なるべくシンプルに、実践的に、日常生活の中でも思い出せるような「体験」をしていただきながら。自分に必要だなと思うところから。ヒトのウゴキに注目をする視点という新しい視点からもう一度自分の演奏を考えるってなかなか面白いですよ!そして「教える」をされている指導者の方にこそ知っていただきたい視点でもあります。

この本が面白そうだなーと思って手に取ったけど何だかよくわからない・・・そんなかつての私のような皆さんへ