「ビブラートをかけたいんです!どうしたらいいんですか?」
よくレッスンで聞かれることの1つです。私自身も練習して出来るようになった、という過去があるので自分のやってきた練習方法はあるのですが、それが1人ひとりの生徒さんにスポンと当てはまるとは限らない。元々の吹き方が違うところからの取り組みだし、体型から癖から受け取り方もそれぞれ。だから私の練習方法は他の人にとっては1つの成功体験、という感じでしょうか?参考にはなると思っているけれど、その人に本当に必要なことを言えているのか?そんなことを思ったりもしていました。
アレクサンダーさんの発見を知ってそれを演奏プランに取り入れていくことを知ってから、演奏の中の「動き」そのものを考えることが増えてきました。解剖学的情報もとても役に立っています。その方向からまずは自分自身のビブラートを最近探求し始めました。
探求のはじめに考えたことは「自分がどんな動きをしているのか」ということ。どこがどう動いているのか、それを理解して説明しようといろいろ考えました。考えたんですが・・・なんだかうまくいなかいんです。その原因の1つは「意識している動き」と「動かそうとして動いているんじゃないところ」があったこと。この違いが私には大きかったんです。(このことに気づいてドキッとしました・・・レッスンで指摘するときにとっても気をつけなければいけないことだったから。。。)
私たちが演奏をする上で必要なことは「意識している動き」のほうで、「動かそうとして動いているんじゃないところ」のほうを指摘してこう動かして!と言っても結果は違う動きになってしまう。動きの指摘ではなく、そうさせている「原因」「意識」「考え」などを紐解いて具体的なアプローチをするとうまくいく、という体験もしました。
なので、まずは呼吸について自分のいろいろな動きを見つけ、そこにある考えや意識にアプローチしてみているところです。ビブラートじゃなかったの?!と思うでしょうが、ビブラートは吐く息のコントロールですよね。吐くことの自由さ=呼吸の自由さが求められるんじゃないか、というところからまずは呼吸の探求です!
(ビブラートを起こす動きの探求も同時進行中♪)
②に続きます