コロナ自粛からみえたこと 【 響かせることをより意識化してみよう 】

こんにちは、ひろみです。

今年も残り3ヶ月ない・・・なんて信じられませんが、最近になってやっと動き出してきたかなという印象がありますね。世間ではGo toなどと言われていますが、皆さんの生活はどうでしょうか?

やれる感染対策をした上で、という現状でもそれぞれに置かれている環境によって、健康状態によって、行動に対する考え方は様々だと思います。正解は誰にも見えませんが、それぞれに頑張っていることは確かだと思いたい。演奏活動も楽団によって再開の時期は様々だと思いますが、私も含めて外に出ていける皆さんには是非、自分を守る行動や誰かを守る行動を続けなくてはならない人たちに「やる気がない」「努力が足りない」と簡単に結びつけて欲しくないな、と思ったりしています。活動を早くから始めたから「偉い」わけでも「すごい」わけでもない。そこでマウントを取るような行動をする人がいたり、そこで苦しんでいる人もいる。自塾期間が終わってから少しづつ見えてきたことの1つです。

 

さて、今日のお題は「響かせること」について。これはいつだって私たち楽器演奏者が願っていることで、やりたいことだと思います。特に大きなホールで演奏する機会がある時に強く願うのではないでしょうか?

このことについては自粛とか関係なくいつでも探求したい話題で、私も具体的な言語化を進めてきました。実際、個人レッスンではいろいろな提案をしています。どんなことか?と言うと大きく分けると2つのことになります。

1つは 「自分をどう響かせるか」についてのアイディア

2つ目は 「空間をどう響かせるか」についてのアイディア

です。実際の個人レッスンでは、その人には何がもっと欲しいのかを見極めながら、提案し、試していきます。結局どちらもやることは多いのですが、私もかつてそうだったように【響かせたい】と言う願望をそのまま演奏でどうにかしようとしている場合が多く【そのためには何をする?】といったことは考えられていないことがとても多いんです。

じゃあうまくいっている人がみんな【響かせるために何をする?】を考えているかと言うと、そうじゃないかもしれません。【響かせたい】という想いにくっついてくる考えだったり動きは人それぞれだから。それがうまくいっている人にとっては「敢えて考えなくてもいいこと」なんです。

でも【響かせたい】の想いだけでカラダがうまく反応してくれる感度の良い人ばかりではありません。自分の今の自分のやり方に満足していなくて、やっぱりもっと【響かせたい】を実現するために、より「意識的に」「具体的に」「今までやっていなかったことに取り組んでみる」ということを提案しながら、より良い音への変化を期待しています!これらはカラダの構造からの考え方も含んでいるものなので、漠然と【響かせたい】がうまくいっていない方には是非試してみてほしいアプローチになります。

 

 

そんなことに取り組んでいた時にこのコロナの感染拡大、自粛生活。。。

今までの生活からかけ離れてしまった「人に会えない日常」「人と音楽ができない日常」「会場で、人前で演奏できない日常」を多くの人が経験しました。その時でも、それぞれが音楽を大切に思い、これをいい機会とばかりに練習を重ねていた方もいたでしょう。住環境によっては、家で音を出すことも満足にできなかった方もいたと思います。

そんな期間を経て、まだまだ規模は大きくありませんが、最近では演奏会も練習も再開の動きが出てきています。私のところにもレッスンにいらしていただける方も増えてきています。大学も後期から対面での授業が可能になりました。そんな今、私がレッスンの時に生徒さんを通して思ったことは 広い空間で音を響かせるということを忘れてしまっているように聞こえる ということでした。今までもずっとその音に寄り添ってきた生徒さんを聞くと、以前と何かが違うのです。でも不思議と出来なくなってる、という風には聴こえておらず、「何かが欠けている・・・」というような感じでした。その傾向は多くの生徒さんに聞こえ、でも、その「具体的な響かせかた」の話から割と早く以前のところくらいまで戻ったように聴こえてきます。(もちろんその先もっと、も一緒に追求しています)

そんな連続から私が思った仮説「以前は当たり前のように見えていたもの、感じていたこと  演奏する空間・一緒に演奏する人の動き・指揮者を含めた視野の広さ・大きな会場の奥行きや天井の高さ・音が伸びていく方向性・残響・一緒に演奏するという一体感などなど が自分にとって当たり前ではなくなってしまっているんじゃないか?」ということです。

自粛中に今まで通りの練習ができる環境にいた方は極々一部の方でしょう。(羨ましい・・・)普段から意識していることに対しては、この期間にかなりの練習ができたかと思います。人によってはじっくり取り組めたこともあったでしょう!ただ、そんな中これまで無意識にやれていたこと(環境から受けていた視覚情報や対人関係など)はほぼ無くなってしまったわけで、目の前の現実は・・・響かない部屋・狭い空間・独りぼっちで楽譜とにらめっこ・自分のパートを自分のテンポで練習。そっちの時間を色濃く経験してしまったことで、今まで無意識に勝手に気づいていた「空間の中での自分」「周りとのバランス」「一緒に演奏している仲間が視野に入ってくること」「いろんな音が聴こえてくること!」などの合奏で感じられていた刺激みたいなものが自分の中から無くなってしまっていたのかもしれません。

(プロの演奏者の方々は、普段の練習から本番の広い舞台の環境を豊かに想像しながら音を出していたり、リードを合わせたりしているため大きくは崩れていない方が多いのではないでしょうか)

 

さあ、これはチャンスです!!

何がって!?これって、練習の時から本番を想定しながら練習すること にとても近いことだと思いませんか??

いつも本番のホールで練習できる環境だったらどれほど良いかと思いますが、そうではないことの方が多いですよね。そんな時だって、普段どんな環境で練習していても意識的に 広い空間・広い視野・音の方向性・仲間との距離・聴こえてくる音 を含めて(想像しながら)練習することはできるんです。今まで無意識でやれていたことを意識化して(より具体的にして)練習することで、ホールにいった時にはじめて考えるようなことが実は練習でもできることだったと思えたら、より、舞台上で練習してきたことを安心して演奏できることにつながるんじゃないかな、と思っています。

 

 

【響かせる】についてのアイディアについてのメモを書いておきます。まだまだあるんですが、最近生徒の皆さんに試してもらってうまくいったことの例です。あなたにはどんなことが気になっていますか??こんなこともレッスンで取り上げています♪

・自分を響かせる場所と楽器の音域の関係

・普段の生活での、練習している時の、人前で表現する時の「パーソナルスペースの持ちかた」

・響きを揃えることを出た音から修正するのではなく、自分の響かせ方を揃えることでもつくれる

・トライアングルのように自分を振動させるには??響きを止める場所があると全体の振動が止まる!?

・鼻から空気が漏れないように・・・し過ぎていませんか??

・舌の位置と響きの関係

・カラダの使い方 今頑張るところと頑張らなくていいことを仕分ける。頑張る=力みになっていませんか??

・アレクサンダーテクニークを取り入れて準備し過ぎを見直そう。やりたいことがスッとできるコンディションづくり

 

気になった時が学ぶ時!!体験レッスンも受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。

hiromitayapob@gmail.com

(オンラインレッスンも継続してやっています)