オーケストラ演奏会 @湘南エールアンサンブル

こんにちは、ひろみです。

私が所属している「湘南エールアンサンブル」という団体は神奈川・藤沢に拠点に活動しています。編成はオーケストラから室内楽まで様々な形態に対応し主に湘南地区を中心とした依頼公演を数多く行ってきている団体です。私はまだ都内に住んでいた時からご縁があり、今まで多くのオーケストラ公演、アンサンブル、協奏曲のソリストも務めさせていただいたりと長く活動させていただいています。

それが・・・このコロナ禍で多くの皆様と同じようにコンサートを開催するのが難しい状況に。そんな中、今回「実験的コンサート」と題しまして久しぶりのオーケストラ演奏会を開催することができました。7月の段階でのコロナ対策を基に文化庁に申請・助成を受けている公演ということもあって、今言われている感染対策よりも厳しめの基準での開催ではありましたが、大きな団体ではない私たちのような団体にも公演を開催できる、お客様に安心して楽しんでいただけるという意味では大きな一歩になったのではないかと思っています。(この公演は音楽関係者の方と音楽愛好家の方をご招待して行われたクローズドコンサートでした)

どんな状況であっても、音を重ねて刺激を受け合いながら演奏できることは本当に大きな喜びでした!!コロナ禍での対応は様々ですが、安心・安全にためにできることを尽くすということを実行すること、本来の形でなかったとしても大編成の曲を演奏できること、それをやりながらも私たち音楽家が健全に演奏を続けて行けるための環境づくりを考えてくださっている主宰・中島良能さん。どんなコンサートだったの?ということで、この日の曲目とプログラムに記載されていた中島さんからのメッセージ、当日の感染対策を転記してお伝えしたいと思います。

 

ロッシーニ  セビリヤの理髪師序曲

モーツアルト フィガロの結婚より

2幕 さあ膝をついて(スザンナ)No12

3幕 手紙の2重唱(スザンナ・伯爵夫人)No20

花娘の合唱 No21

J.シュトラウス 春の声 オケと合唱

チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」より第1・第3楽章

 

今般文化庁のコロナ下におけるプロフェッショナルな文化事業救済を目的とした活動継続支援の趣旨のもと下記のような趣旨で当コンサートは企画しました。

大編成用の曲目を半分以下の人数で演奏し、ロマン派の管弦楽曲演奏を追求。
コロナ禍の現状では、オーケストラは奏者間ディスタンスの点から小編成となり又聴衆の数が減少している事からもプロの場合少人数でしか成り立ちません。小編成でも名曲はあり当面はそれでも成立しますが、オーケストラの醍醐味であるロマン派の名曲は演奏不可能となり、オーケストラ音楽の魅力が半減します。今回は極めて変則的、実験的ですが通常の半分以下の人数で、チャイコフスキーの悲愴を25人で演奏し、この種の大曲の演奏可能性を追求します。演奏に当たっては、演奏解釈、ボーイング、ミュート、パート間の分担の変更その他原曲を損なわない範囲でのごく一部の楽譜の書き換えを行っています。

声楽を取り入れたコンサート
コロナ下では、声楽は敬遠される向きがありますが、今回は東京混声合唱団が開発した声楽用マスクで演奏し、声楽の楽しさを楽しんで頂きます。言語は日本語、イタリア語、ドイツ語を併用しそれぞれの言語によるマスクの適性もテストします。

何より演奏者の意欲が大切
このコンサートの趣旨はコロナ下で成り立つコンサートの追求で、地方都市ならで
はの新しいあり方を模索し、同時に音楽家の演奏意欲と技術の維持を図ります。

4)ビデオによる録画配信を行い少客数問題に対応

5)演奏に当っての感染対策。
1)管1.5M,弦1.2M間隔 弦も譜面台1人1台
管はマウスシールドなどの楽器別個別対策。
2)声楽は東混マスク着用。オーケストラも弦はマスク着用。
3)客席を40人程度(40%)とし招待客に限定。
4)演奏時間は休憩なしの約70分と短縮。