こんにちは、ひろみです。
今回は【立って吹くと吹きやすいのに座って吹くとパワーが出ない】ことに戸惑っていた生徒さんのレッスンをご紹介。
レッスンの途中で生徒さんから「座って吹くとなんか違和感というか、思い通りにいかなくて、ここの大きい音が出にくいんです」という話が飛び出し、それまで立奏でレッスンをしていたのですが、じゃあ座ってもやってみましょう、という流れで座奏で吹いてみてもらいました。
生徒さんの話のとおり、立奏の時にしっかり鳴らせていた大きい音が、座奏になった途端ふにゃっと頼りない感じになってしまいます。いい機会なので、立奏と座奏について一緒に考えてみる時間をつくりました。
吹きやすいと言っている「立奏」ではきっとやれていて、吹きにくいと言っている「座奏」でやっていないことが何かがあるはず。
こんな小さな、でも自分にとっては大きな違和感をお持ちの方は多いんじゃないでしょうか?でもそれは自分でなんとかすることだと思っているし、特に指摘を受けてはいないからそのままきてしまって・・・未だにその違和感を持ち続けながら、でもなんとかなってるからまっいいか、なんてこと、ありませんか?
私はいっぱいありました。それらがATや身体のことを学ぶ中で納得しながら解決し続けていることが本当に嬉しいと感じています。
今回のレッスンでの私からのキーワードは「バランス」。立奏と座奏では身体の使い方にどんな違いがありますか?
立っていても座っていても私たちは繊細にバランスを取り続けています。そしてそのことに足がとっても関係しています。演奏をし続けるってことは自分が演奏し易いようにバランスを取り続けることがとっても大事なはず。
でも椅子は私たちの意思では動いてくれません(笑)
だから立奏と同じように身体を使いたいなら、座奏にも脚と足が演奏に参加することは必要です!
どう参加させようか?どう身体のバランスを取っていき続けるのか?それが本当に自分の演奏の助けになっているかどうかまで考えてみる。
・脚と呼吸って関係してるって知ってますか?
・体重はどこに落としていますか?立っている時と座っている時では少し違うはずです。体重を、重力を受けている場所はどこだろう?(首や腰に痛みががある方には特に考えてほしいことです)
そんなことを一度くらい考えてみてもいいと思いませんか?
バランスの取り方は人それぞれで、自分のやり方がある。
言われたことをやってみるのも大事ですが、自分が迷っていることを掘り下げて考えてみるっていうのも大事な時間です。
この日、生徒さんには椅子に座りながらも立っている時と同じくらい自分の意思でバランスを取ることが出来ることを体験してもらいました。まずは極端なくらい。じゃあこれをどのくらい、演奏のどの部分でどれくらい取り入れてみましょうか?という流れになりました。
座って吹く
なかなか楽器のレッスンで扱われないですが、いいテーマでした!