私がアレクサンダーの勉強を始めてちょうど半年。このタイミングでけっこうハードなソロとアンサンブルの本番があったので(非公開の会員制音楽講座でのコンサートだったので聴いていただけないのが残念だったのですが)自分自身がどう変化しているのか、ソロの本番を通して多くのことを感じました。今回は半年の記録を。
演奏におけるアレクサンダーテクニークとは(バジルさんのブログからパクります!)
必要な演奏技術がどのようなものかを明らかにしていくのを助ける
それをどうやったら身につけていけるか、その道筋を探る
演奏技術をより行使しやすい身体の状況をつくる
ほー、本当にそうだなーという感じです。今はこれを自分で実行できるために学んだり試したりの繰り返し。半年続けてわかったこと⇩
今まで演奏に対して身体をどうやって使っているか具体的には考えてなくて、音のイメージに身体がついてくる吹き方をしていた。実は音のイメージと身体の使い方は別に考えることもできるから、その時やろうとしていることがより効果的に発揮されるために身体の機能をどう使おうか?と予めプランをたてることでより音楽に集中できる。
解剖学的な身体の仕組みを知ることで自分のやっている動きを自分で見直す(考える)ことが出来てかなり助けになる。
問題点にだけの解決方法ではなく、身体全体から問題点を解決するアプローチも出来る。
気づいたから即改善、とすぐにはいかないことも多いけど、少なくとも自分の状態に気がつく、改善策を考える術が増えてきていることは大きな変化です。身体のことを考える、という練習を取り入れるようになって、
調子良く吹ける=身体がこうなっている時
という自分なりの定義みたいなのが少しづつ出来てきました。もちろん人間なので体調や気分の変化はありますが、コンディションが良くない時もただ「調子が悪い」ではなく、それを「自分全体が自分の意識の中にある?」「肋骨動けてる?」「背中縮んでない?」「脚どうなってる?」みたいな身体をチェックしていくことで意識的に調子の良い時の身体に近づける、ということが出来るようになってきました。
私は自分にはウォーミングアップがかなり必要だと思っていました。大学生の頃から1時間以上はウォーミングアップや基礎練習を続けてきました。そのための時間を確保出来ないと身体が落ち着かず、安心出来ませんでした。
この勉強を始めて私のその1時間のウォーミングアップは
「身体が演奏するっていう繊細な感覚を探し当てる作業をしていた」
ことに気がつきました。実際に起こっている身体の動きを吹きながら思い出していたんじゃないかな。
今は身体を意識的に使うことでかなり短い時間のウォーミングアップでも安心して演奏に向かえるようになりました!これは限られた時間の中で練習しなければならない時にはとても助かる大きな変化です☆