望みのレッスン

ソロの本番が終わったばかりの生徒さんのある日のレッスン。

ソロの練習と所属している楽団の練習を通して、最近特に自分の「音色」「パワー」「固さ」に悩んでいることは伝わってきていたのであらためてじっくり聞きながら一緒に考えてみましょう、という時間にしてみました。

まずはどうしたいと願っているのか(改善したいのか)聞いてみたところ、

「もっとパワーを出したいのにどうやったらパワーが出るのかわからないんです」

「パワーを出そうとすると自分で止めてるような気がして。もっといけそうなのに出来なくて」

と。そこで私から何かを提案もできたのですが、もう一歩考えてもらうことを提案することにしました。人から言われてやるよりも、自分で欲して納得したことのほうがはるかに身につくと思うから。

「パワーって、どうなったらパワーがあるってことだと思いますか?増やす手段はどんなことが考えられますか?」

「普段の呼吸と楽器を演奏する時の呼吸を比べてみませんか?何が同じで何が違う(必要)でしょう?」

ひとつひとつ考えながら今までやっていた動作を見直すと、もっと頑張れるポイントとほぼ無意識のうちに出したパワーを減らしてしまうことをしてしまっていたことに気がついてきました。

じゃあ、ということで

まず「息を出す方向」を提案。とりあえずパワーは出たけど・・・から次に「出す時の身体の使い方(吸うように吐く)」を提案。

「あ!!さっきと全然ちがう!」

今までの私は、自分が良いと思っている方向に連れて行ってあげるのがレッスンだと思っていました。それも1つの方法だと今でも思っていますが、今望んでいるものに具体的にどうすれば近づいていけるのかまで掘り下げ、提案できるレッスンは変化がどんどん起こって生徒さんだけでなく、私もとても発見の多い楽しい時間でした。

「お腹で支えて吹くんだよ!」

だけではどうしていいのかわからない方へ、悩みをすっきりさせるこんな方法もあります(*´∇`*)