呼吸について考える③吸うって?

演奏のために息を吸うと、たくさんの空気を取り込むために肋骨を広げ、横隔膜が下がって肺が広がる動きが起きます。これが「吸う」という動き。横隔膜は下がるときに内臓も一緒に押し下げています。息をたくさん吸う動きでお腹が膨らむのはこの内臓の移動によるものなんですね。

話がそれますが、楽器を演奏する時のような大きな呼吸の連続は、平常時に比べて肺の活動量を上げるだけでなく、身体の中身である内臓を動かしまくっていることになりますよね!普段意識的な呼吸をしていない人に比べてこれはとても健康的なことのようです(内臓マッサージ効果により、いろんな働きが良くなるらしいですよ!)

話を戻します。「吸う」ことを助ける情報は、あたりまえなんですが、この動きを助けること。この事実を言っている他の表現やイメージが「吸う」動きを助けてくれます。ここに誤解や混乱の原因が隠れていることは多くあるので、一度信じていることと事実を照らし合わせてみるのは面白いと思います!

この中で私たちが意識的に実行出来るのは「肋骨を広げる動きを沢山やること」になります。もし、「横隔膜が下がる」とか「内臓を押し下げる」をやろうとしている方がいたらちょっと待ってください!それは意識的に肋骨を動かした結果、連動して起こっていることです。