ATレッスンレポート ②

こんにちは、ひろみです。

(写真はオーストラリアの自宅にいるグレッグ・ホールダウェイ先生とオンラインレッスン♪)

オンライン生活も少しだけ慣れてきました。子どもたちもオンライン授業やYouTubeを使いこなし・・・新しいことを覚えるのは子供は本当に早いですね!オンラインのおかげで家にいても人と繋がれることを有難く感じる日々。でも少ししんどさもあります。。。皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

受けるほうも楽しいし、学んだことも多くあった4月。なかなかお会いできないキャシー先生、グレッグ先生と自宅から話せたりレッスンを受けられる環境は今だからこそ。どんなことを学べるのか?と心配していましたが、とても心地よく充実した時間になりました!!

レッスンするほうも行っていますが、何より生徒さんのモチベーションを上げることに、今できる練習を提案できることに喜びを感じています。環境によっては、思うように音を出せない方もいらっしゃいますし、こんな状況なので目標を見失いやすかったり。「自分のできることを」とはじめたオンラインレッスン、早くこの事態が終息してほしいという思いと共に、もっとできることというのも考え続けていきたいと思っています。

 

話は変わりますが、アレクサンダーテクニークの教師資格取得要件の1つに「アレクサンダーのレッスンをはじめて受ける人に10回の個人レッスンを受けてもらい、私のレッスンについてレポートを書いていただく」というものがありました。

今はオンラインでレッスンをさせていただいているんですが、「動きをみる」「思考と動きの関係を知ってもらう」というアプローチは通常時のレッスンからやっていることで、そのことは対面でもオンラインでも同じようにできることだなーと感じています。

ということで、楽器を演奏する方向けのアレクサンダーレッスンのご紹介として、以前にいただいたレポートの一部を紹介させていただきます。

30代アマチュアオーボエ奏者の方(女性)より


 

(1) アレクサンダーの発⾒について何を学びましたか?

⾃分の⾝体の使い⽅、⼼の使い⽅に関して、もっと⾃由に、⾃分の好きなようにコントロールできる という可能性を学びました。良かった点は、いろいろな新しい発⾒があったことです。⾃分の⾳の感 覚や、いい⾳がなっている時の⾝体の感覚が今までとは全く違うものでした。⼀番いい感覚は、⾳も ⾝体の感覚もとてもふわっとしていて、どこがどう、というのは⾔葉で説明しにくいのですが、そう した感覚を経験できたことがとても良かったです。

(2) ⽇常⽣活に活かせると思いますか?

⽇常⽣活に関して得られたことがとても⼤きいと感じました。これまでの状態を思い出すことが今と なっては難しいのですが、⾃分に⼊った感情的な刺激(嬉しいこと、悲しいことやイライラするこ と)に対して⼀定の距離を置けるようになり、また、それに対する⾃分のリアクションを冷静に観察 できることが多くなった気がします。嬉しいことがあり、喜んでいる⾃分がいて、それを冷静に⾒て いる⾃分もいる、という感じです。今までも冷静に⾒ている⾃分はいたのですが、喜んだり、悲しん だりしている⾃分に⼾惑いを覚えたり、例えばイライラしている⾃分をいけないことだと否定してい たのが、ポジティブな反応もネガティブな反応も、当たり前の⽣理現象として⾃分を認められるよう になった気がします。嫌なことがあればイライラするのは当たり前だと思えるようになり、その上 で、より戦略的に⾃分の⾏動を選択できるようになりたいと思うようになりました。これは、仕事で とても重要なことだと思いました。

 

(3) 実習⽣の振る舞いをどのように感じましたか?

落ち着いてレッスンを受けることができてよかったです。必要な知識を丁寧に説明してもらえるだけ でなく、先⽣ご⾃⾝の経験や感覚も話していただいたので、安⼼することができました。何かをやっ てみてうまくいかなかった場合でも、先⽣に相談することで何が起こっていたのか後からわかるよう になり、安⼼して気楽に新しいことを試せるようになりました。

今回初めてアレクサ ンダーと銘打ってレッスンを受けてとても良かったと思います。レッスンでやってみてうまくいくこ とに驚き、⾃分でもいろいろ試してみようとしてうまくいかず、後にレッスンで知識や感覚を整理し て理解することで、少しずつ⾃分の中に取り⼊れることができるようになっていったように思うの で、試⾏錯誤の過程を先⽣に相談したり、観てもらえることが⼤事だと思いました。普段のレッスン でも何かを新しくやってみてマジックのようにうまくいき、それから⾃分で試してみてうまくいか ず、その原因がわからない、ということはこれまでよくあったのですが、その⽋けていたものが、ア レクサンダー的なものだったり、演奏中に⾳や⾝体感覚を求める時のやり⽅の問題だったのかな、と 思います。この経験を通して、以前より⾃分の演奏を観察するときに広い視点から⾒えるようになっ てきたようにも思います。


 

ここまでがいただいたレポートです。

実習のためのレッスンは5週間の間に10回受けていただくという規定があったので、生徒さんも私も予定のやりくりが大変だったのですが(生徒のみなさんのご協力に感謝!!!)アレクサンダーテクニークって「習慣の再教育」とか「何かを得るワークではなく不必要なことをやめていくワーク」と言われているので、特にはじめは自分で気づけないことも多いと思います。実際、私もそうでした。。。このようにはじめにある程度頻回のレッスンを受けることはとても気づきを多くしてくれ、効果も実感しやすいのでおススメです!