この夏、素敵な先生との出会いがありました。世界有数のアレクサンダー教師であるキャシー・マデン先生です。
キャシーは演劇学科としては全米最高峰のワシントン大学大学院で教えていらっしゃいます。幸運にもそんな彼女のクラスを何度か受けるチャンスがありました(*^^*)
彼女からパフォーマンスについてより実践的に学びたい!と思い、講義や個人レッスンだけでなく、今回アンサンブル(トリオ)でもレッスンを受けてみました。本当にやりたいことに向かえるステキな時間!!そんな今の学びを書き残したいと思います。
この日私たちが大きなテーマにしたのは
「合わせの練習中に起こったみんなが共有できたとてもワクワクするような、でも繊細でダイナミックな集中力溢れた演奏→要するに本番で起こってほしいくらいいい感じ!の再現性」について。
もちろん同じことは2度と起こらないことは承知しています。演奏って一瞬一瞬のことだから。それが面白いことも知っています♪
私たちがテーマにしたかったのは「アンサンブルとしてどんな共通認識があれば、いい感じ!の再現性に結びつくことが出来るのか」という演奏している間の自分自身に対する気持ちの部分。
普段はそんなことまでお互いが干渉して取り組んだりはしない。いろんな葛藤や想いの中から音を生み出している。その結果である音を創り出しているもっともっと奥に入り込んでみたらどんなことが起こるんだろう?
合わせる・乱れたことにどう反応しているか
演奏中にやってくるフィードバックをどう処理していくか
瞬間に起こるためらいや自信の無さ
自分がメロディー、と前に出ること
メロディーに対する寄り添い方
一緒に演奏しているということに対する考え方
パフォーマンスを知り尽くし、アレクサンダー教師として一流のキャシー先生は、こんなちょっとした、でも一瞬一瞬の演奏を左右するこんな心の声にもためらいなく答えてくれました。こんな明確に自分の考えを伝えられる人には出会ったことがなかった!押し付けではなく身体の反応から見た理論的な考え、パフォーマーとして表現するということ、そんなに考えがあるのにこうしなきゃいけない、なんて何1つない自由を持っている。とっても自然。
そんな彼女から今回大きなテーマにしていたアンサンブルに対してもらったら言葉
「私が、私が!と自分のほうにお誘いして」
「それぞれが畳み掛けるように」
「合わせる」から「一緒にいる」へ
そう3人が思ったらどうなるか?演奏させてもらいました。
前に味わったいい感じ!とは違ったけれど(同じ演奏なんて出来る訳がないし)とても近い、でもまた質が違う面白い方向性が見えて、毎回が違うけどアンサンブルとして目指したい方向に向かう再現性を感じました。
メロディー・伴奏・裏にまわる・引っ張る・ハーモニー・合わせる
自分が持っている自分に対しての言葉に強い定義付けがあることにも気づきました。こうじゃなきゃいけない、こうするものだ、の枠をもっと柔軟に変化させることも出来るんだな。音楽ってもっともっと深いなーいろんな表現の可能性を知ることも出来ました。
いつまでも吸収できるスポンジであり続けたいな〜(*´꒳`*)