こんにちは、ひろみです。
このブログ・・・よく放置気味になっておりますが(^_^;)本当は書きたいことがいっぱいあるんです。でも、人と向き合う時間の方を大事にしたいので(完全に言い訳)ゆるゆる更新をお許しください💦
新年度も新しい生徒さんに来ていただいたり、以前からの生徒さんのチャレンジのサポートだったり、昔の教え子のプロオーケストラ入団!!という嬉しい報告があったり、音大に合格し4月から新入生となった生徒など、私も年度の新しい風を感じているところです(^-^)
さて、ずっと前に書きかけていたブログをまず1つ。呼吸のことについては最近いろんな生徒さんからの質問があったこともあって、多くの発見がありました!何かを変えたい生徒さんとのレッスンで見える動きには、生徒さんの思考や大事にしたい事と繋がっていることが本当に多い。そしてその動作にはちゃんと意味がある。そこを一緒に紐解いていく時間は、その人の「今」に寄り添う時間なのです。
新年度ということで告知っぽくなりましたが(レイアウトがうまくいってない。。。)新しいことを始めてみようという方も多いかと思うので、興味のある方は是非メールにてご連絡ください!体験レッスン(東京・新宿 / 神奈川・小田原)やオンライン相談などもご案内できるかと思います⭐︎
管楽器を演奏する私たちと切ってもきれない「呼吸のはなし」については多くのレッスンで質問を受けています。
ある日のレッスンでの出来事。レッスンが始まってまだ最初の方だったと思います。何度か吹いても音が安定しないのでどうしたのかな?と思っていたところ、生徒さんのほうから「私、息の吸い方が本当にわからないんです!!」と凄い勢いで質問を受けました。
他の楽器でもレッスンも受けている音楽大好きな生徒さん。この後ゆっくりお話を伺っていくと、実はその他のレッスンでも息の吸い方をいろいろ指摘されて、よくわからなくなってしまい悩んでいるんだといるんだという事がわかりました。この日の私の見え方としてはそれほど気になるものではなかったのですが、(他のアプローチを考えていた)なんとかしたくてしょうがないという生徒さんの気持ちが伝わってきたので、私の知っていることをまずは順番にお話させていただくことにしました。
まずは、生徒さんが抱えている疑問について詳しくお話を伺います。ふむふむ。指摘を受けたこと対して答えようとしながらも、本当にこれでいいの?反対のことだって聞いたことあるし・・・やってみても息が吸えない・・・もう何だかわからない!!との混乱ぶりから、これまで呼吸について大事に考え、取り組んできた事がわかります。そして居心地の悪さと何とかしたい気持ちも!
話をしてもらった後は一旦落ち着いていただきながら、少し私の方からも質問させていただきました。まずは本当に吸えていないのか??というところから。当たり前ですが、そんな訳はないんですけどね。ただ、本人の望んでいる形になっていない、ということが問題なだけで。
その本人の望んでいる形を探るべく、今度は自身の呼吸の動きについて感じてもらうことにしました。「感じてもらう」と書いたのは、もう既にこの生徒さんは呼吸の仕組みいついて知識として知っている事は多かったからです。知識として知っているということをじっくり一緒に体感することで「吸う」という動きの範囲・方向・自分が把握している自分と知らなかった自分・知識の誤解 などを発見し、今まで知っていたことと結びつけながら整理していきます。実際に自分で自分の動きを触りながら確認してもらう、ということはよくレッスンの中でやってもらうことの1つです。
この時に生徒さんがとてもいい顔をしていたワードは
・見えていない世界(後側や側面の肋骨の動き)の可能性
・鎖骨より上側まで肺がある
・呼吸の動きは「動く」であって「動かす」ではない →「肩をあげて息を吸う」というのと「吸うときに肩があがる」は意味合いが違う
・吸いかたはいろいろできる →たくさん吸いたい時ばかりでもないし、吸える時間だっていろんな場面がある。自分の今まで吸いやすいと思っている吸いかたももちろん使えるし、今まであまり使っていなかった部分を意識的に使う事だってできる!
というようなこと。ちょっとスッキリした顔が見えたので、楽器を準備してもらって、前回「苦しくてまだこの曲は・・・」と言っていたバッハの「主よ人の望みの喜びを」を再び吹いてもらうことに。結果は・・・
「えー!!」「こんなに吹けたことありませんでした!!」「全然苦しくなくここまでいけちゃいました!!」
とびっくりされて。もっと早く知っておきたかった!!と連呼。(私も自分が学んだ時に毎回そう思ってました!!)とてもいい顔をしてくれました。
この後少しお話をしたのですが、高校時代に言われた指摘「肩を上げたらダメ!」などが本当に刷り込まれているんだなーとご本人が言っていました。指導者は「良くしたい!」という想いから生徒に指導をしているはずです。指摘もそうです。特に「先生」の言葉には重みがあります。だからこそ、生徒さんが受け取りやすい言葉で、方法で、タイミングで、ということを私も心に留めてレッスンさせていただいています。