フラッターという技術のための巻き舌の話

 

こんにちは、ひろみです。

管楽器には「フラッター」という技術があります。

トゥルルルーとかタララララーとかいう音を細かく震わせる技術で、多くの人が「巻き舌」を使っています。

すいません、はじめに言っておきたいことがあります。

これから書く内容は、巻き舌やフラッターに関して全く悩んだことがない方、よくわからないけど出来ちゃった方には何をいってるんだ??というレベルで役に立たない内容だと思われますので、やりたいけど出来ない、など興味がある方に見ていただければと思います。

 

アレクサンダーの学校の授業で

「フラッターをもっと上手にやりたい」

df094c57230e07ea3a1ed257cccb5b8b_s

と取り組んでいる方のレッスンを見ていました。彼女は出来ない、とは言いながらも震えている音を楽器に伝えることは出来ていて、あとはそのクオリティーを上げたい、というレベルのものでした。

 

私もやってみよう、と「トゥルルルー」と何気なくやってみて、何気なく出来るようになった自分に驚きました!

このブログにもずーと前に綴りましたが、私は1年前までずっと巻き舌が出来ませんでした。もちろん、自分なりに努力はしましたし、出来る人にやり方を教えてもらいましたし、いろいろ試してみたけどやっぱり出来ませんでした。

「私の舌が短いからやりづらいんだ」「私には出来るべき要素が欠けている」と思い込み、出来ないラベルを貼り、諦め、違う方法である「喉を震わす」ことにシフトしました。

でも、せっかく身体について勉強しているんだから、諦めた巻き舌についても何かヒントになるやり方を見つけられるんじゃないか?

そう思って試してみては先生方にアドバイスをもらい続けて1年

「たららららー」

としか言えず、人前でそれをやることも恥ずかしかった私が、目の前でレッスンを受けている彼女にアドバイス出来そうなことが次々と浮かんできたんです。

それは長い時間悩んだり、考えたり、試したり、情報をもらったり、考え方を変化させながら知った私のやり方。だけど、全く出来なかったところから何気なく出来るようになった過程には莫大な情報量があり、それを1つ1つ実践経験があったことで、絶対に彼女は出来るようになれるという確信と、その道筋が見えてきたんです。

出来るようになってはじめて理解した「出来る人の巻き舌で起こっていること」はあくまで私の場合の私の感覚でだけど、仮説としてずっと持っていました。

この日の授業の流れで

もしかしたら私の仮説が既に出来かけている彼女の役に立つかもしれないし、全く役に立たないかもしれないけど、あの仮説を他の人がやるとどんなふうになるのかが知りたい、という思いが溢れてきた瞬間があり、図々しくも発言させてもらいました。

そうしたら、彼女はもちろん、私の尊敬する先生まで試してみてくれて、確信してくれ、キラキラした笑顔でハグを求めてくれたんです!!

私の仮説は同じ悩みを持つプレイヤーにも有効なんだ!!!

自分の中に囲っていたことが人に役に立つ形になった瞬間。もう何と言っていいのかわからない嬉しい瞬間でした。

元を辿れば多くの先生方からアドバイスをいただき、集めて、整理して、実践した1つの結果。この学校の先生方が教えてくれることは、結果ではなく事実や原理やそれを起こすために必要なことの整理を助けてくれること。だからそれを土台に今後自分で解決方法を創り出していける。

そんな希望が見えた出来事でした。

フラッターのやり方にも

舌先だけを主に

喉を主に

喉と舌と両方で

その波の幅のコントロールだって

音域によってのコントロールだって

いろんな可能性がありそうです。

興味がある方は是非自分はどうなっているのかなーから見てみると面白いですよ〜