心と身体

本番前のことを続けて書いてみたくなったのは、心と身体って切り離して考えることが出来ないものだな、心のコントロールって大切だな、と改めて思ったから。

特に本番直前には「劇的に技術が上がる」ことを求めている訳じゃない。(もちろん練習をし続けることや、本番に向けてイメージを高めていくことを諦めないのは言うまでもありませんが)

今までやってきたことが本番直前になって急に緊張から不安になったり、見られていることが気になったり、なんだかわからないけど出来ていたことがうまく出来なくなったり、表現が小さくなったり、音を出すのが怖くなったり。

自分を追い込んでくるそれって何だろう??

本番の舞台にこれから行こうとしている自分にとっていいことあるのかな?そんな訳ないですよね。

面白いくらい思っていることに身体は反応しています。今は思っていなくても、昔言われてその時の印象が強かったものとかも、無意識のうちに身体の反応として現れてることがあります。普段の生活や練習でも出ているかもしれないし、出ていないかもしれない。これが緊張を伴う時などに拡大された動きとして身体に現れて、ひどい時にはやりたいことを妨げてしまうことがある(固まってしまう、震える、息がうまく吸えない、指が回らない、ビブラートがうまくのらない、発音ができない、などなど)

スポーツ選手には専属のメンタルトレーナーがいたりもします。それくらい心はパフォーマンスに影響を与えます。

じゃあ心を前向きに出来たら?

きっと演奏が変わります。そうは言っても、って言いたくなりますよね。私もそうです。だから後ろ向きの原因と向かい合う、事実を知る、そこからわかったことを前向きに捉えてみる。心のコントロールは場数や経験だ、と思われてる方も多いと思いますが(本番の経験は何物にも代えられない価値があることはその通りです!)ある程度練習も出来ます。場数がないからしょうがない、そのうち〜と諦めてしまうことに納得できますか?誰でも目の前の本番にはベストを尽くしたいはずですよね。

それが本番前、という2つの記事で書いてみたかったことです。

アレクサンダーテクニークでは、能力を最大限に発揮する身体の使い方を考えます。それは時に身体の構造のことだったり、時に心の動きのほうから身体にアプローチをします。心と身体の動きは切り離せないものだから。

もし、自分では難しいな(客観的に考えにくい)と思ったら、一度アレクサンダーの先生に相談してみるのもいいかもしれません。