アンブシュアについて

こんにちは、ひろみです。

ブログの更新頻度については・・・全くの気分屋でございます(*´ー`*)

それでものぞいてくれている皆様、本当にありがとうございます!!リアル生活ではあっという間に12月。まだまだやることはいっぱいですが、1日1日を元気に丁寧に過ごしていきたいものです^^(既にインフルエンザの流行には乗ってしまいましたので・・・)

今年ももう終わりに近づいているという節目に、アレクサンダー的、いや、私的アンブシュアについての考察を書き残しておこうと思います。考えは常にアップデートしていきたい、という想いを持ちながらの現時点での考察です。書き残そうと思ったきっかけは、最近レッスンでこの話題が続いていること。その1回1回のレッスンでの考察が最近線のように繋がって、結局個々の事例というより多くの人に当てはまる「原理」が見え始めているような気がしているからです。

このことについて最近レッスンで話題にした方々は初心者(楽器歴1年未満)の生徒さん、ベテランアマチュア奏者さん、長く通ってくださっている生徒さん、プロ奏者の生徒さんなどです。特にプロ奏者の生徒さんとのレッスンは、ATの勉強を続けてられていることもあって共通言語も増えてきて、ご自身のアンブシュアについての観察や考え方やアンブシュアをつくる筋肉群、生徒さんの事例などを通して「何に困っているのか」「何を実現したいのか」などを丁寧に紐解いていく過程がありました。こんな日常から考える「アンブシュア」について。

まずはアンブシュアとは? (??と思った方のためのリンク)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%96%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%A2

そしてこの考察についての前提をはじめに。この前提を共有していることはとっても大事。誤解が少なくお互いに理解もし易くなるので、特にレッスンではとっても大事にしているつもりです。

前提1 アンブシュアに正解はない!!

だって、骨格も筋力もリードも違うのに同じことやれますか?って話です。理想の人と同じ吹きかたをする、同じ形を作る、というところは最終目的地ではないと思うのです。もちろん参考にする、真似をする、アレンジするは効果をもたらすと思いますが、最終的には「形を真似ること」ではなく「アンブシュアの役割を理解する」ことのほうが役立つことが多いと思っています。その上で形を考える・・・形を考えるときに顔全体の骨格や筋肉などの情報も役立ててみませんか?

前提2 アンブシュアは動くものである

これもまた当然の話ですが、1つの形に固まっていたらいろんな強さの息を受け止めきれない。音域の移動も難しい・・・。音を作りだすリードとの大事な接点であるアンブシュアはその時々に柔軟に対応できるものでありたい。ただ、ここで言っている「動く」というのは、ほとんどの場合目に見えて移動しているという意味の「動く」ではなく、本人にとってはちょっとした感覚の違いくらいの話になるかな、と。そこにある繊細な「動き」について考えてみたいのです。

前提3 アンブシュアはアンブシュア以外のことが絡み合ってつくられる

今あるアンブシュアは総合的なカラダの使い方の現れでもあるから、口の形だけを変えることができない場合は多くあります。「こうなっちゃう」っていう自覚がある時も現象は同じかもしれません。例えば呼吸。どんな息の使い方をしているか、どんなふうに息を吹き込んでいるのか、どんな息を出したいのか、そこに必要なパワーをカラダのどこで担っているのか。全ては全体のバランスなので、カラダはその要求に応えるべくどこかでそのパワーを作りだすことを上手にやってくれているはずなんです。でももしそのパワーをアンブシュアに求めるような吹きかたをしていたら?アンブシュアの筋力は繊細でそんなにパワフルなものではないので、このようなバランスの取り方は通常の奏法にはオススメできません。(それしかできないという時に使う奏法としてやろうとしたらできる、は良いと思います)アンブシュアの役割って何だろう?その役割をうまく使えるために他の部分でもできることは何だろう?アンブシュアを考えるということはカラダ全体のバランスや使いかたを考えることに繋がります。

考察は次の記事から。

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