考察してみた 

新年おめでとうございます、ひろみです。

年内に書いておきたかった考察、年明けになりましたwこんな私のブログですが、本年も私の活動や考察を(気の向いたときにですが・・・)綴っていこうと思いますので、時々思い出して見に来ていただけたら嬉しいです^^

早速アンブシュアについての考察記事に入ります♪

まずはレッスンでのやり取りから

私のレッスンに来てくれた人の多くの方がはじめてのレッスンの時に「基礎からしっかり学びたい」という希望を伝えてくれます。基礎の話題はいろいろありますが、お悩みという意味でよく登場する話題の1つがアンブシュアの話。正しい形を教えてほしい、力が入ってしまう、横に引いてしまう、リードを深くくわえてしまう、低い音(高い音)が出しにくい、震えてしまう、唇が巻けない・・・いろいろなお話を伺いながら多くの方に共通しているなと思ったことは「うまくいく形(正解?)を知りたい」という考え方があるのかな?ということ

アンブシュアの役割って考えてみたことありますか?初心者の方、アンブシュアに問題を感じてる方だけでなく、そんなこと考えたことがないくらいアンブシュアをつくることがほぼ自動的な動きになっている方にもこの記事の何かが更にブラッシュアップできるきっかけになれば嬉しいです。

アンブシュア 楽器と自分をどう繋ぐ?

アンブシュアは振動をつくりだし広げていくところ。息の出口。そしてリードに直接触れてリードを調節できる部分でもあります。そうやって考えると、いつも同じであると思うほうが難しいなと思うのです。自分の調子(体調)にも日々変化があると思います。演奏するリードも日によってけっこう違うなーと感じるのはオーボエ吹きあるある。演奏っていろんな強さの息をコントロールして音にしていますよね?音域や音量のコントロールをはじめ、表現を実現する動きの一部であるのもこの部分。どうやるか?ということは繊細すぎるしバリエーションが多すぎてわからないけど「アンブシュアはこうです!」という形を決めてしまうという考えはやりたいことに合わないと思うのです。

プロのプレイヤーの方のアンブシュアを見たって、実にさまざまだなって思います。外から形を見ると「膨らむ」とか「シワができる」とか「寄せる」とかに見えていて「どれが正解なんだ??」と思ったり。私は「その人が満足いくコントロールができているのだったらどれも正解!」と思っています。その理由は、「そうやってバランスをとっている」というだけのように思うから。

ただ、原理の話とバランスの話は分けて考えるといいかなと思います。例えばリードと唇の接点のナハシ。よく耳にする話でいくと「リードを深く・浅くくわえる」という話や「唇の両端を横に引いてしまう」というようなことはまずは原理で考えたいほうの話になるのかな。リードに直接触れてコントロールできるのは唇なので、それがし易いポジションが基本位置になることをまず考えたい。その位置はいつでも動ける野球の内野手のような柔軟性があるといいなと思うので、まずはリードの周りに唇がただそこにあるという状態であればよいというところを目指したいです。唇がクッションになってリードの全方向をカバーする、特に小さい小さいオーボエのリードの横幅にあった唇のフィットを可能にするマッピング(体に対する認識の精度を上げる)や考えかたはいろいろ試す価値があるかと思っています。

よく質問を受ける「唇がうまく巻けない」という場合、観察するといろんな動きが混在していることがあります。唇を巻くという動作と同時に唇の周りの筋肉(口輪筋)を外側へ引っ張るような顔の筋肉の動きが起きていたり、その逆に唇周りの筋肉(口輪筋)のすぐ外側の筋肉、特に頬筋あたりがゆるゆるだったり、逆にリードを潰してしまうような必要以上の噛み締めたような動きが起こっていたり。

「うまく巻けない」と同じように「噛んでしまう」というお話もよく聞きますが、この場合も同じようなことが見られたりします。

どちらの場合もアンブシュアを作ろうとした時に必要以上のことが無意識に、そしてほぼ自動的に起こっている状態で、ご本人は不快感ややりにくさを伴った「クセ」として認識されているけれどどうして良いのかわからない。

文章にするととってもわかりにくいハナシになってしまいましたが(あくまで私の考察、ということで。ご意見などは直接お話できたら嬉しいです!)「クセ」って良いところも悪いところも必要なことも、必要じゃないこともごちゃっとなったものがほぼ自動的に(または無意識に)なってしまう状態なんです。だから悪い(と思っている)ことだけを取り除くというのは難しくて、何かをやめる代わりに必要な他のバランスの取り方を覚える必要が出てきたりします。

結局、形はそのバランスの取り方の結果でしかないのです

ここから先に進むために・・・クセってなかなか直らないから困るんですよね、という方へ。何をするにしても、はじめの状態ってとっても大切ですよ!というお話を次回のテーマにしようかなと思っています。よりやり易い状態をつくって動きを変えていく、動きをシンプルにしていく、こんな取り組みを助けてくれるのがアレクサンダーテクニークです。

新年1回目から小難しい内容になってしまいましたが、こんな内容のこともレッスンでは面白おかしくリラックスした雰囲気でやっています!興味がありましたら是非レッスンについてのお問い合わせもお待ちしています^^

本年もどうぞよろしくお願いいたします!!