こんにちは、ひろみです。
私の通っているアレクサンダー教師養成コースは、1年に何度も、何人も世界で活躍するアレクサンダー教師が来日し、授業やレッスンを受けることが出来るとても贅沢な環境です。
その中でも、流派を超えて世界中の多くのアレクサンダー教師から絶賛されているキャシー先生が今年も来日されました。キャシーはアメリカのワシントン大学で演劇とアレクサンダー・テクニークを教えていて、舞台監督としても活躍されている方で、私も来日されるのを楽しみに待っていた1人です。
https://drama.washington.edu/people/cathy-madden
私は前回来日された時に初めてレッスンを受けたのですが、考え方の多様さ、わずかな動きも見逃さない観察力、知識の豊富さや人柄、何よりパフォーマーとしての豊富な経験からくる気づきやアレクサンダー教師としての的確な提案であっという間に変化を起こしてしまう魔法使いのような先生。先日は来日しての初授業だったのですが、早速演奏をみてもらうチャンスがありました。
私の学びの中でまだ整理しきれていないことの1つに
アレクサンダーを演奏に取り入れるということ
がありました。そのことをキャシー先生に質問と演奏を繰り返しながらレッスンしてもらいました。
アレクサンダーをはじめ、身体の使い方を考えたい時にはまず普段の自分が何をしているのか「気づく」ことが大切になりますが、「気づき」という捉え方の部分でもキャシー先生の考え方に触れることができました。
その中で「情報としてただ気づく」のと「気づきを探しにいく」ことの違いにはっとしたのです。
「多くの人が気づくという言葉が好きなことは知っているけど・・・」
「あなたは本当はどうしたいの?」
今まで気にもしていなかったことに気づくようになり、動きを変えることで、結果痛みが無くなったり、息が続くようになったりする。その理由についても解剖学や脳科学の話を聞いて理解していく。
いつしかその喜ぶべき多くの知識や繊細な気づきが、演奏前の自分の状態をチェックする「評価基準」になっていたのかもしれない。
ただわかっていることと、自分への評価は違う。
新しい方法を得る過程に自分へのダメ出しは必要なの??
さっそく新しいやり方を見つけて試して再びキャシー先生のところへもっていきました。→続く