こんにちは、ひろみです。
久しぶりの覗き見レッスンは「上半身の固さを感じながらも、自分ではどうしようもなくて困っていた生徒さんとのレッスン」をご紹介です。
何度かレッスンをしているAさんはアマチュア奏者ながらもとても練習熱心な方。毎朝出勤前に練習をしています。そんなAさん、最近新しい曲に取り組み始めました。
取り組み始めたその新しい曲は、Aさんにとっては今までにない「黒い楽譜」。細かい動きの多い曲で、音符を読むだけでも大変なものでした。
この日は2回目のレッスン。とてもよく練習してあったのですが、見ていると全身の動きが普段よりかなり少なく、特に上半身がいつもより固いように見えました。
無理もないでしょう。
難しいことや新しいこと、慣れてないことに対しては身構えてしまいます。新しい情報に全神経を集中させるあまり他のことまで気をつける余裕なんて無くなってしまいます。
そんな余裕がない時に身体の緊張は沢山やってくる。でもいっぱいいっぱいの自分にはもうどうしようもない。
まさにそんな状態で演奏されていたAさんに、すぐに使える「構え方」について時間を取ってお話させてもらいました。
楽器を置いた状態で
腕の仕組みをお話し、
実際にブラブラ動かしてみて違いを実感してもらい、
自然な動きをいかした構え方も出来そう?と思ってもらえたところで楽器を構えてもらい、演奏してもらいました。
曲に対して余裕のない状況は変わる訳がありませんが、ここで不思議なことが起こります。
さっきまでガチガチだった上半身に動きが増えてきたんです!
上半身が固まっていたのは、余裕の無さだけが原因ではなかったことがはっきりしました。
そこにアレクサンダー的アプローチも加えてみると??
不思議なくらい響きが変わり、吹いている本人が一番驚いていました!!
難しいことや慣れないことには、その動きを定着させる「練習」が必要なのはご存知のとおり。
ただ面白いと思ったのは、曲の完成度と身体の使い方の効率の良さって、同じように上達していくような気がしていたけれど、そうとも限らないってことがわかったこと。
まぁ、自分のことを考えてもそうだなって思います。
曲の完成度、さらい込みかたは自分自身のその時でいつも違うけど、身体と心へアプローチすることでもっともっと持っている力を引き出すことができる。
そんなことを感じさせてもらったレッスンでした(´∀`*)