世界中でつながるオンラインワークショップと卒業式

こんにちは、ひろみです。

(写真はオンライン卒業式の1コマ。5月の卒業式の定番は浴衣・・・ということで、オンラインでしたが雰囲気を味わいたくて自宅で浴衣を着てみました!!)

緊急事態宣言が出ていたゴールデンウィークから1週間経ちました。

住んでいる地域によっては学校や仕事が再開されているようなニュースを聞き、少し明るい気分も出てきました。一方で、吹奏楽コンクールの中止、演奏会の中止など音楽を愛する私たちには受け入れがたい現実も。大人も心痛い時期ですが、それ以上に子どもたちは学びや経験の損失を大きく受けています。子どもを育てる親として、教育に携わる1人としてどんなことができるんだろう??そんな思いの子どもたちに寄り添える大人でありたいと思いながら、いろいろ考えているところです。

 

私の在籍しているアレクサンダーの学校Body Chanceでは、毎年ゴールデンウィークに4日間の日程で合宿を開催しています。海外から数多くの先生が来日し、バリエーション豊かな講座を選びたい放題学べる豪華なイベントで、毎年この場所で卒業式も行われています。

私もこの学校に入った次の年の2017年から毎年参加をしてきました。朝から晩まで「自分と向き合う時間」だったり「習慣(自分にとってのあたりまえ)について見つめ直したり掘り下げて考える」というのは、自分の価値観が変わってしまうような発見に出会えた時間でもありました。BCでは機会も多いですが、海外の先生から続けて学べるということだけでも私たちが普段あたりまえに思っていることに対する全く別の捉え方に気づけるチャンスに溢れていました。

 

今年は・・・緊急事態宣言下ということもあり残念ながら本来の形ではありませんでしたが、「オンライン合宿」という形での開催となりました。

オンライン入社式、オンライン授業、オンライン飲み会・・・この状況で生まれてきた形の1つです。

もちろん私も初めて、みんなも初めて、開催する校長ジェレミーも初めての試みだと言っていたオンラインでしたが、終わってみたらオンラインとは思えない深く温かい学びが本当に多くありました。今回ワークショップを担当してくださったのは世界中の先生方。これも今の状況だから、オンラインだからできたことの1つなのでしょう。

マルコム・ボーク(カナダ) 陸上銅メダリスト浅原宣治さんも推薦している「ランニングを極める」の著者

キャシー・マデン(アメリカ) ワシントン大学演劇でプロの俳優を育てるアレクサンダー教師

グレッグ・ホールダウェイ(オーストラリア) アレクサンダー以外にも神経、ボディの専門スキルを持つ

ルシア・ウォーカー(イギリス) 母エリザベス・ウォーカーはアレクサンダーテクニークの源であるF.Mアレクサンダーから直接教えを受けた1人。ご自身もパフォーマーでありアレクサンダー教師

この他にもシャロン・ウエスト(イギリス)リンジー・ニュイター(カナダ)先生。もうね、半端なく豪華でした。何より、1つのことをいろんな方の捉え方を聞きながら学べる貴重な機会になりました。

 

 

アレクサンダーについての学びはもちろん多くあったのですが、世界中の先生が工夫をしながら行っていたZoom のオンライン授業に多く触れたことは、オンラインの可能性とか、オンラインでの伝え方の工夫、快適にオンラインを受けるための提案、オンラインで起きやすいことへの注意など、私たちのはじまったばかりのオンライン生活に、これから更に展開していくであろうオンライン会議やオンライン授業、オンラインレッスンに役立つことが溢れていました。

オンラインを受ける皆さんにも発信する皆さんにも役立つことが多いと思うので、これらのことも少しづつブログで紹介していけたらと思います!

 

そして、このオンライン合宿の最後に行われた卒業式で、アレクサンダーの学校BodyChanceを卒業しました!!

教師資格はもういただいていましたし、学校の在籍期間も来年3月まであるので特に何も変わらないのですが(笑)節目の日を迎え、入学したころの自分を思い出しました。

素直に吹くことがもっと楽しくなりました!!長く吹いているからこそつくれた「自分のやり方」のはずなのに、いつの間にかその「自分のパターン」に縛られてたなーって今は思います。もう一つは、自分の変化に適応できる選択ができるってことを知ったこと。がむしゃらに吹いていた学生時代と今とでは生活環境も、年齢も、経験も、筋力も違う。そんな「今の自分」に何が役に立つのか、そんな視点で考えることは、いろんな意味で自分を快適にしてくれています。動きを言葉にする伝え方も多く知りました。歳を取ってるはずなのに(笑)いろんなことがラクになりました。

まあ、こんな感じで私の目的は「音楽のこと」だったんですが、自分に気づくという体験を通して

「動き」と同じように「考え方」にも自分の習慣がある!

ということを知れたことはとても大きかったことです。自分のあたりまえや思い込みがこんなにあったんだ!という発見。自分のことが前よりもっとわかってきて、そんな自分と仲良くなるというか、自分のご機嫌取りがずっとやりやすくなりました。イライラしたりストレスを感じてもそこからの立て直しが早くなったのは大きな恩恵。子育てにはもう必須!!(笑)

こういうことって、何かに取り組み続ける時の気持ちの持っていきかたや考え方のバリエーションにも大きく影響してくることだと思うんです。自分のことを通して、メンタルを育てていくことの大切さも実感しています。学生の頃からあっけらかんとして笑っているタイプの私がこんなこと書くようになるなんて・・・自分でもびっくりですけど (;’∀’)

これからも音楽や動きのこと、そこに寄り添えるメンタル的なこともひっくるめたサポートを自分にも、生徒さんにも、子どもたちにもしていけたらと思っています。学ぶことっていくつになっても面白い!!

 

最後に。新しいことにチャレンジをするきっかけっていろいろあると思うんです。そのきっかけが故障だったり不調からだったりする方も多くいるかと思いますが、ただ興味があるとか、新しいことしたい!という軽い気持ちでやってみても自分では気づけなかったことに気づけるチャンスって意外にたくさんあります。私はどちらかというとそんな感じで始めました。

でも続けていく中で、おもいきり自分の価値観や考え方とぶつかる瞬間も多くあり、演奏者としての自尊心が保てなくなりそうになったこともありました。だって、自分が何年もかけて信じて積み重ねてきたことを、一瞬でひっくり返されるような体験・・・すごい!いい!という気持ちより正直え!?と同時に悔しいという気持ちになることも多くて心がついていけなくて・・・あの時よく辞めなかったなーと思います(笑)

そんな気持ちを理解し、寄り添ってくれたバジル・クリッツァ―さん、嶋村順子さん、渡邊愛子さん、山口裕介さんはじめ多くの先生方、トレーニー仲間の皆さんには心から感謝しています(〃ω〃)

まあそんな訳で卒業はしましたが、皆様これからもよろしくお願いしまーす♪