こんにちは、ひろみです。
「音が止まっている」
「音が死んでいる」
「もっと流れて先に行くように」
「もっと歌って!」
こんな注意を受けたことはありませんか?私自身もこれらの注意を何度となく受け、また自分も何度となく生徒さんに言ってきた覚えがあります。
イメージはあるんだけどなーと思いながらやってみるけど上手くいかない。悩んでまたやって、の繰り返し。どのくらい経ったかも忘れた頃に少し自由にフレーズを作ることが出来るようになっていた、というのが私の経験。
先生という立場になると、やはりレッスンの中で
「音が止まっている」
「音が死んでいる」
「もっと流れて先に行くように」
「ここはもっと歌って」
と自分が言われたような指摘をする。音楽の方向性が失われてしまっている音はどうしたって気になるものだなぁ、教える立場になって初めてわかった先生の気持ち。でも生徒のそうは言われても・・・と思う気持ちも自分の経験から理解出来るので、そんな生徒さんの助けになることは何なのか?といつも考え、提案したいと思っているんです。
今生徒さんが必要としていることは
やりたいことに適した楽器の扱い方なのか
リードに関することなのか
楽曲の分析や構造、和声などの理解なのか
その背景にあるイメージだったり歴史だったり物語なのか
怖さや緊張なのか
呼吸に関することなのか
テンポ感、リズム感なのか
タンギングの種類の話なのか
正しい音程を取ることなのか
などなどなど・・・それはそれはあらゆることの中から合いそうなものを試してもらう訳ですよ。どれもこれも自分で試して上手くいったことや信頼する方の別のやり方などが基本。そのノウハウを多く持っているのは演奏の現場に関わり続けているプレイヤーの皆さん。やはり1つ1つ乗り越えてきてる訳なんですよ。
その中でプレイヤーの端くれの私が最近気づいたのは
今まで演奏してきた身体の動き方、動かし方についてはなんとなくそうなっている、のような自己流が多かったこと
身体の仕組みや効率、動きの可能性については無知だったし、自分のやってる動きを伝える言葉も持っていなかった。何も問題を感じてなければ自分のやり方だけを信じていたのかもしれない。でも、上手くなり続けることは変わっていくこと。変わっていきたい、と望んでいる私。
やっと本題。
「イメージはあるのに音が流れない」
「途中から流れに乗れるのにいつもフレーズの始まりが動けない(固い)」
「長い休みの後の柔らかく流れるフレーズを音の始まりから表現したい」
「p とニュアンスの両立」
と違うことを言っているようで結局同じ「音の始まりから自分の意思で表現をする」ということを、これまでやってきたことに加えて身体の動きを含めて考えてみたら?
音は動きから生まれる
どんなに強く思っても、実際に動かなければ音も出せない。
だから音を出すのは動くこと。
音を動かすことも動くこと。
この2つの違いは動き方。
私たちは音を出すための動きは徹底的に練習しますよね。ここにも更に身体の知識を効果的に使うことも出来ます。悩みや疑問の助けになるかもしれません。
「音を動かす動き」は実際曲の中で上手く使えている方も多いんじゃないでしょうか?次の動作に繋がる動き。指を押して音が変わっているような気がしてしまう管楽器ですが、身体の使い方はグラデーションのように何重にも重なり合いながら繋がった動きを続けています。
このグラデーションが上手くいってる時、音の関係性はよりしなやかになる
これが頭の中でボタンを次々押していくような指示になった瞬間、身体の動きはどうなっているでしょう?それまでのしなやかさがぎこちなくなってきませんか?
身体の動き=音の動き
を実感していただく方法は人それぞれですが、身体が動けること、実際に動いていることが大事。音の動き=息の流れ を意識したことのある方は腕も観察してみるのはどうでしょう。肩は?肩甲骨は?鎖骨は?みんな連動して動いているのが腕です。もしかしたら知らずに固めてしまっているかもしれないので、それに気づいた方はまずは積極的に動かしてみることをオススメします。
今までの自分に動きのスパイスをほんの少し。
私にはとっても効果的でしたがいかがですか?新しい発見があると嬉しいです(*^o^*)