「楽器をもつ」に隠れた腕の力みを知る体験 ②

 

こんにちは、ひろみです。

前回記事の続きの内容になりますが、今回は「楽器をただ持つ」ということについてもう少し詳しく。

楽器を演奏する人にとって、楽器を持つ、構えるということは数えきれないくらいやっている「あたりまえの動き」ですよね。この「あたりまえ」を改めて考えさせてくれた気づきが、グレッグとピーターからの学びにありました。

自分にとっては「あたりまえ」になっているこの動きからはなかなか気づくのが難しいので、グレッグはまず持つものを替えるところから始めました。

まだ持っていません。次に持つものは傘です(何でも良いです!)

持つ前に傘をよく見てみます。傘は既に馴染みある物なので、見るだけで脳はその重さや感触の予想が自動的に出来てしまいます。

その重さに必要なだけの力で持ってみます。

傘を楽器に見立てて楽器のように構えてみると?

まぁ楽器ではないし、吹ける訳でもないのはわかりきっているから、あまり動きにぎこちなさは感じない。

この一連のことを楽器でやったらどうなる??

まず置いてある楽器をよく見てみて・・・重さはよく知っている。

その重さに必要なだけの力で持ってみます。

そうすれば、持ち上げなくても予想した重さがすっと乗ってくるのを受け止めるような感じ?でも持っていられることがわかります(傘と同じ!)

次の提案は、そのまま腕が伸びきる頭の上までただ持ち上げたり、降ろしたりの動きをやってみることでした。(リードはアブナイので気をつけて!)

神経回路の中で定着している楽器を持ったらこう動く、みたいなものをあり得ない動作を入れることで新しい動きにしていくのが狙い。

そのうちの1回、頭の上から降りてきた腕を途中でストップ、構えて吹いてみます。私はコレを試した時、正直吹ける気がしなかったし、いつもの準備ができない不安定さでいっぱいでした。

その構え方は「いつもの決まった考え方ややり方とは全く違うもの」だったから。

それでも試しに吹いてみると???

 

あの羽根のように軽い体験な訳なんです!!!

 

「あたりまえ」の中にある必要なことと、ホントはいらないかもしれない緊張や力み、頑張り。ガチガチにセットになっている、本人さえ気づいていない動きにアプローチして本当の目的に近づける。

まさに自分への動きの再教育といわれるアレクサンダー・テクニークが私の望むことにすっと寄り添ったレッスンでした。

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次はピーター先生との濃い学びをご紹介します。