新年おめでとうございます。本年も皆様にとって実り多い一年でありますように。変わらずどうぞよろしくお願い致しますm(__)m
（我が家の愛犬、初登場！！）
昨年１年は週1ペースでなんとかブログを続けよう！と自分に課して記事を書いていました。
はじめは義務感に近い感じもありましたが、書いているうちに不思議と「書いてみたいこと」が思い浮かぶようになり、書くために改めて見直したり調べたりすることも増え、結果的には自分にとって使える知識が増えた１年になりました。
やってみるって大事ですねー！
私自身が書くことがこんなに続くと思いませんでしたから（笑）
この続けるっていうエネルギーを今年も大事にしていこうと思っています。
さて、今年初めのレッスンでは、生徒さんから「もっと柔らかい音を出したいです！」という目標を聞くことができました。
嬉しいですねー。年末年始にもけっこう楽器を吹く時間が取れたようなお話もあったので、いろいろ思いながら練習されていたんだろうと思います。
生徒さんに更に音磨きスイッチが入っていたこの日の私の役目は、このスイッチを動きに繋げること！生徒さんが願っている時には情熱がある。そんな時は上達効率がぐっとあがるから生徒さんにとってもチャンス！！
ということで更に目標を明確にすべく、質問をしてみました。私が知りたいというより、自分自身に問いかけて欲しかったんです。
「理想の柔らかい音をもう少し具体的に教えてもらえますか？」
さあ、整理していきます。
自分の理想を常に持ち続けているってとっても大切な上達の要素。そんな自分が〝素敵だな〟と思える音に、演奏に出会うために、新鮮さを取り戻すために、是非演奏会に足を運んでみてください！生の音の振動や緊張感を味わってください。
ここまではよく聞く話で、私もよく言われていたし、言っています。さあ、演奏会に行くとどんないいことが起こるんでしょう？？
演奏会でステキな興奮やドキドキや憧れに出会えた時って、心と一緒に身体も反応しているんです。思い出してみてください。そんな時にはきっと固まって下を向いていたりはしていないはず。
「うわー！！」って自然に笑顔になったり
身体の緊張が解けて頭のほうにぽわーっとする感じがしたり
縮んでいたかのように背筋や首が伸びていったり
思わず身体を動かしたくなったり
これって演奏する時にもとっても役に立ちそうな身体の状態なんです！！
固くならずにふわっと自由に動けることで、いつも通りより少し余裕が出来る。その余裕からうまれたほんの少しのすき間から理想に近づく新しい発見があるかもしれない。ステキな感動やイメージはそんな新しいやり方を導いてくれるんです。
不必要な緊張が無くなり、エネルギーの源である情熱を持ち続け、身体が動きやすくなる。実はアレクサンダーテクニークでも動きにアプローチして身体の動きをより自由に、ともっていけたりもするんですが、音楽を愛する方ならまずはこちらの方から入るほうが自然ですよね。
「具体的にイメージしてほしい」というのは自分自身にわかりやすい形にしてほしかったから。
例えば私が学生時代に試みたことの１つ「オクターブ上のHの音が豊かに吹きたい」というものがありました。もちろんその一音だけをどうにかすることが音楽的なことではないことも理解してはいますが、自分のウィークポイントを磨きたかった時期だったんですね。何を吹いてもココが気になる、そんな時期でした。だから思い続けました。私にとって理想的なHを。その時の自分をなるべく受け入れながら（ダメだーって否定してしまうと何も吹けなくなっちゃう・・・でもついダメ出ししてしまうの繰り返し）もいつも次は、次はと思い続けて。
自分なりに理解していることに沿って身体は動きはじめます。だから具体的なほうが、身体がどう動いたらいいのかがわかりやすいんです。
そして思い続けることは、動きを変え、それが理想の音に近づいているかを判断し、修正し、新しいやり方を生み出しながら理想に近づく道を作るのかな。
だから結局は自分が良いと思う音は自分でしか掴めないんです。
レッスンって教えてもらうものではなく、教えられるものでもなくて、レッスンで刺激を受けて情熱をパワーアップさせたり、理想に近づくためのヒントを多くもらったりしながら、結局は本人が見つけていくものなんですよね。教わって、教えていてそう思います。
もちろん道具だって大事な要素なので含めて考えたいです。
でもいつも道具のせいにしていても前に進めません。
そこをいつも気にしながらも、1人として同じ身体や吹き方をしていない生徒さんの情報をよりキャッチするということにアレクサンダーの学びはとても役立っています。
今年もステキな音楽と学びの多い年にしていけるように頑張ります！！
