肩が痛い生徒さんとのレッスン

こんにちは、ひろみです。

もう長くレッスンしている生徒さんから
「最近肩こりがひどくて。楽器吹くときも痛いんですよねーなぜか右肩が」
と相談されました。

アレクサンダーの先生のスタンスだったらソコはいろいろ出来ますよ!と掘り下げていきたいところ。

でも私はまだアレクサンダーの先生ではありません。その事実はあまり私の中では関係ないのですが、(結局、いつだってその時の私が精一杯やれることをやることしか出来ないですから)オーボエのことや音楽についてのことでまだまだいっぱい伝えたいことがあるこの状況で、肩の痛みを掘り下げるには時間が足りなすぎるので、似たような状況は多くありましたが、あまり深くはやってきませんでした。

ただ、今回は生徒さん自身がとても気にしていること、2回前くらいのレッスンからチラチラ言っていて、簡単なアドバイスをしていること、などもあり、お望みなら是非という感じで丁寧に時間を取って身体の(特に腕)構造や機能を解説。曲を吹きながらの状況で私が手でサポートさせてもらい、現状の認識と解決への試みをしてみました。

現状は、音の下降とともに右肩が下がりたいみたい。必要以上に押し下げる力が働いていました。試みは反対方向へ動かす、音が下がったらまず私が下がりたい肩を持ち上げてみたんです。

生徒さんはびっくり!こんなにですか!?と不思議顔。すごく身体が傾いてバランス取れない、くらいの感覚なんです!と言っています。

でも私的にはただ下がらないようにしているだけなんですよ。

じゃあこのくらいの力で次は吹きながら自分で持ち上げてみましょう、という提案。

生徒さんは1フレーズ吹いてビックリした様子。
「なんじゃこりゃ。このほうがずっと音がすーっと伸びて吹きやすいです!でも傾いてませんか、私?」
と言ってくれました。

この瞬間がたまらないですねー。

そうなんですねーと思わず笑顔がこぼれながら解説。痛さも気にならなくなり、大満足。自分の感覚って普通は1番あてにしていると思うのですが、実はけっこうあてにならないものなんです。

しっくりきてるって感覚は慣れてるってことに近い。

何かを変えたいと思ったら新しいことが必要な訳で、新しいことは慣れていないこと。

しっくりきていた感覚はもしかしたら「いいところ」じゃなかったのかもしれない。

こんなことを繰り返して脳内の記憶の更新をしていく、これが「新しい技術を習得する」ってこと。あてにならない感覚に頼るんじゃなく、今の自分に必要な事実や情報を集めてそこをあてにしてみたらどうだろう?

そんなふうに練習するやり方を知ったので、それを少しずつ、わかりやすく伝えていけたらいいなーと思っています。

 

6月20日に新宿・ドルチェ楽器にて初のワークショップを開催します!

「どんなことをやるんですか?」
と質問を受けたのですが、

・自分に備わっている構造や機能を知る

・それを使いながら「演奏に有利な姿勢・主に立ち方、座り方、構え方」を知る

・実際に使えるようにする

を軸に、集まってくれた皆さんの疑問、質問を解決することまでやりたいなと思っています。

残席4名(6月9日時点)

興味のある方とご一緒出来ることを楽しみにしています!!