こんにちは、ひろみです。
今回のテーマはボディマッピングについてです。
私たちの脳の中には身体の地図があります。ここが腕、ここが足、ここは指などあらゆる情報を記憶しているからこそ改めて考えなくても身体をスムーズに動かすことが出来ています。
その記憶って全てが生まれ持ったものじゃなくて、それぞれが今まで生きてきた中で失敗を繰り返しながら作り上げてきた自分にとって効率的な動きであったり好きな動きだったり。だからみんながオリジナルの地図を持っているんです。
そのオリジナルの地図(脳の記憶)と実際の身体の構造、機能、大きさなどをもう1度見直してみましょうというのがボディマッピング。脳の再教育って言われたりもします。脳で認識している自分の身体と実際の身体が一致していなかったら動きはぎこちないものになってしまう。本来の動きを取り戻して繊細な操作が必要な演奏により役立てようというのが狙いなのです!
「病は気から」ということわざがありますよね。私たちの身体は思っていることに過敏に、繊細に、従順に反応しているんです。なので、自分が自覚していなくて不調に陥ることもある。ストレスが病気を引き起こすことはよく知られていますが、さまざまな不調、治癒の過程において心の動きも関係していることはいろんな分野の研究によって知られ始めています。
私は医者ではないのでそのあたりの詳しいことはわかりませんが、私が演奏に取り入れたいことは、楽器をコントロールするための身体の反応を整理すること。それを上達や安心や喜びに結びつけたいな、と思っています。
身体って思ってることにどんな反応をするんだろう?よかったら試してみてください。
肘(ひじ)はどこで曲げることができますか?1度じっくりと見ながら曲げたり伸ばしたりして場所を確認してみましょう。
では次に、肘と手首の真ん中をよく見ながら頭で曲がる、曲がると真剣に、本当に思ってみてください。
どうですか?曲がりますか?
曲がる訳ないですよね(笑)
ここには関節が無いので曲げられません。
でもこんな誰でも知っていることから気づく面白いこともあります。
絶対に曲げられない場所だって知っているはずなのに、頭で曲がると本当に思いながら肘と手首の間を見つめていた時、その場所の筋肉がいつもよりなんだかギュッと頑張っていませんでしたか??
それくらい身体って主人の指令を受け取って反応してるんです。
従順なんです、とっても(*´∀`*)
だから身体を動かす主人である私たちの考えが明確である程、身体は使いやすくなるんです。
そのために動く場所を知っているというのはとても重要。
ここらへんかな、と思って動かしているその場所が本来動くべき場所とズレていたとしたら?
見えなくても「ここにある」と知っていて身体を使ってみると?
自分の身体がもっともっと自由に、繊細に、無駄がなく動かせてしまう不思議な体験。それがボディマッピングの効果!
演奏技術と身体の使い方の合わせ技は自分が納得する形で上達のスピードを加速させてくれますよ。是非体験してみてください!!