はじめてアレクサンダーさんのワークしている写真を何枚か見せてもらいました。これを見せてくださったBody Chanceの先生は
「こんな姿勢でワークする人、なかなかいないでしょ?この背中!」
と紹介してくださったんですが、私にはひそかに衝撃でした!!!
何がって?
私の尊敬する師匠の姿とそっくりだったから!!!
ウエストで切り離されていない身体全体を使った自由な動きを想像させるその写真からピンときた師匠の動きや日本、海外の憧れの奏者の方の動き。
自由に演奏出来ている方はもちろん理論から入った訳ではなく身体がそれを知っている。身につけていかれたんだと思う。私もなんとかしてそこを学びたい!と思ってきた。近づきたい、と今でも思い続けている。
アレクサンダーさんはそれを発見して細かく言葉にし、理論と結びつけて理解する、ということで私にとって見えなかった作業を見えるようにしてくれた。凡人の私にただ雰囲気を真似しようとするより深く、より繊細にいろんなことが出来ることを教えてくれる。
今までトレーニングした筋感覚はある。長い間練習を重ねてきた方なら誰でも持っているであろう筋感覚、その使い方。初めは自分のやってきたことを否定されているような気もしたんです。上手くいってたと思ってたし。長い間模索しながら築いた自分の方法。否定されるのは悔しすぎる。
でも、自分を高めるってことは守ることじゃない。え??と思いながらも吹いてみると、
おっ?もっと自由になれた!を経験。
あれ?肩痛くない、を経験。
吹き始めの繊細さを邪魔する何かがない!を経験。
ビブラートがキレイにのる!を経験。
タンギングが明らかにラク!を経験。
今までより深い音が出せた!を経験。
私にはまだ引き出しこんなにあるんだ!!
(使わないのは残念すぎる!!)
今の学びの素晴らしいところは、それを自分の望むもののために使うことを考えること。動きそのものではなく、理論ではなく、望む姿のために理解をし、つなげて実践する。BodyChance流。それは今までの自分の否定ではなく、選択肢を増やしているだけ。今までの自分のやり方もより繊細に何をやっていたのかがわかるようになる。それを使うか、別の方法を選択するか、は自由。
曲の中で特に思い入れの強い場所だったり、キケンを感じる場所にこの選択肢は心強い。
まずは自分を知ることから。