教えることって人と人が関わること

またまた世界で活躍するAT教師のナンシーさんから、教える中での生徒との関わり方について教えていただいたことで、そうだなーと思ったことを書き留めたいと思います。

私は大学在学中からレッスンを受けるだけの立場からレッスンをする立場にもなりました。個人レッスン、アンサンブルレッスン、合奏の木管セクションのレッスン、合奏レッスン。私はレッスンを始めた頃から今までずっと伝える手段を模索し続けています。

1つのことを説明する時

自分が教わったことをそのまま伝えることもできる

自分のやり方を伝えることもできる

自分のやり方に至る考え方を伝えることもできる

生徒がやっていることを評価しながら直すこともできる

生徒がやろうとしていることを汲み取ってアドバイスすることもできる

生徒が悩んだり疑問に思っていることを一緒に考え、解決策を見つけることもできる

生徒がやりたいことをもっと引き出して持っている技術と結びつけるお手伝いをすることもできる

生徒さんは1人1人違って、同じ生徒さんでも毎回少しずつ変化していて、その時の気持ちや学びたいことも毎回違ったりもする。そこに寄り添うためのテーチィングについてナンシーさんが教えてくれたことの1つに「距離」のことがあったんです。

人同士の距離って人によって、状況によって心地の良い距離がある。近すぎると踏み込まれたように思う時もあり、遠くてもうまく掴めない。

これは単純に数字で表せる距離もそうだし、心の距離もそう。

自分が生徒で、憧れの先生のレッスンを受けられて何でも吸収したい!って思ってる時は心をフルオープンにしている。何を言われてもプラスにしかならない。

でも例えばあまりお互いをよく知らない段階でレッスンのはじめに自分や自分の演奏について一方的に批判的なことを言われたとしたら?

レッスンから学びたい気持ちがあっても心にロックをしてしまうかもしれない。

そんな場合だけじゃなくて、いろんな理由で多かれ少なかれ心のロックは皆んなにある。緊張だってその1つ。そのことを知ってどこまで踏み込んで教えていくのか、相手との関わり方を常に意識的にすることが出来るなら、その時間がお互いにとってベストを尽くせる時間になる。

 

レッスンを受けることもすることもし続けている私にはとっても響く言葉でした。