楽器のせい? オーボエってこんな楽器

こんにちは、ひろみです。

1月に家族の入院・手術があり少し仕事をセーブしていましたが、おかげさまで経過も順調で私のほうももう少しで通常に戻れそうです!!ブログもすっかりご無沙汰になってしまっていましたが、マイペースで続けて参りますのでよろしくお願い致します(^-^)

今回は高音がうまく当たるためにリードと楽器と自分にできることという視点でうまくいったレッスンについて書こうと思います。主に自分をどうコントロールしてみようか?という話で書こうと思っているのですが、その前段階として楽器やリードの大切さについても知っていただきたいのでそこから書いていきたいと思います。

 

まずは楽器編。

オーボエは見た目からもわかりやすい、繊細な楽器です。

(左がオーボエ、右はオーボエダモーレです)

どのくらい繊細かというと、上管の内径は4ミリ程しかありません。そこに小さな穴が空けてあり、それを開け閉めするキーシステムがついています。そのキーの開け閉めも絶妙なバランスで調整されていて、わざとほんの少し緩い部分があったりもします。それをうっかりネジが緩んでると勘違いして素人がいじってしまうと・・・楽器がフリーズ!!それはそれは大変なことになります!!

(中学生の私はそれをやらかし、リペアの方をひどく怒らせ、困らせました。。。すいませんでした)

詳しくはヤマハさんのHPを是非覗いてみてください。こんな楽器です↓

https//www.yamaha.com/ja/musical_instrument_guide/oboe/mechanism/

 

この繊細さ故に、オーボエ奏者は楽器に対してとても気を配っています。振動が楽器のバランスを狂わせたりするので持ち運びや取り扱いを丁寧にすることは言うまでもありません。間違っても自転車のカゴには乗せないでくださいね!!

他に特に気をつけていることとしては「温度」と「湿度」があります。これは気をつけていないと、演奏にもかなり影響されてしまいます。

温度が高すぎると?

音程が高くなる ならまだ対処出来るのですが、本番のライトなどの関係で舞台上が高温・乾燥状態になると、その影響を受けて木や連結部のコルクが動くことがあります。膨らんだり縮んだりするんです!!

私も新しい楽器2ヶ月目の本番中、曲間で水抜きそうじを終えた後、楽器を組み立てようと思ったらベルが入らない!!!となったことが(=゚ω゚)ノ

知識としては知っていたので、とにかく冷やせば大丈夫!とできる限りのことをし、自分の出番直前にもう一度組み立てにチャレンジしたら運良く入った(;´д`)という冷や汗ものの経験があります。どんなに備えていても、本番って何が起こるかわからない。それは音楽だけにしてください!!と楽器に関してはいつも祈るような気持ちです。

 

温度が低すぎると?

内側に入る温かい息との温度差でトラブルが起きやすいので注意が必要です。木は動いています。

代表的なものは「割れ」と「結露」。どちらも気をつけていてもなる時はなりますが、気をつけていたら少なくは出来るもの。「割れ」に関しては普段から是非自分の楽器をよく観察してみてください。いつもと違うスジ、ヒビを見つけたらそれは「割れ」の可能性大。吹くのをやめて早めに修理に持っていきましょう。「割れ」は扱いが悪くて起こるとは限りません。木の動き方によるので、よく動く新しい楽器ほど割れやすい傾向はあります。でも修理も可能で、小さな割れなどはわからないくらい綺麗に修理をしてもらえます。

割れに関して注意したいのは、見えないところが割れていることもあるということ。

キーの下になっているところなどは見えないので気づきにくいですが、いつもと違う吹き心地を感じることも多くあります。

そんな時はリペアの方に相談されると「割れ」を発見してくれることも。絶妙なバランスは定期的な調整が必要。音が出なくなる前にそのバランスを調整してもらうと、いつも調子良く演奏することができるのでオススメです。

「結露」が起こると、水がジャバジャバ穴から吹き出し、最悪音が出なくなることがあります。室温は演奏者個人が管理できるものではないのですが、特に温度差を感じる場面では楽器を冷やさないように気をつけましょう。あとは、こまめな楽器掃除。小さな水滴を放置せず、楽器の内部に変な水の流れをつくらないようにすることも予防策の1つ。なんか管楽器専門雑誌の「楽器の扱い方」みたいになってしまいました(笑)

 

【オーボエ奏者は性格が細かい】

と周りの人から言われるのもある意味納得。私はどちらかというと普段は大雑把な性格ですが、オーボエに関してはそれだと自分が困る!!という経験を数えきれないくらいしてきたからこそ、自分が快適に演奏できるためのスキルとして「演奏に関するリスクを減らすために多くのことに気をつける」ということが身についただけだと思っているのです。

(と、本人は思っている)

何が言いたいかというと、普段から楽器のコンディションに気を配ったり定期的にバランスを調整してもらうことは、良い演奏に必要不可欠であるということ。

リードに関しても、同じようなことが言えます。

 

という訳で、次回はリード編を書くのでよかったら覗いてみてください♪