こんにちは、ひろみです。
1つ前の記事の【楽器編】いかがでしたか?
まぁいろいろ書きましたが、良い状態を保つためにできることなどもあったりしますので、興味のある方は是非直接質問してくださいね。
今回は【リード編】です。
「オーボエはとにかくリードが大変」
というイメージがあるかと思いますが・・・
本当にその通りでございます(笑)
まぁその大変さをこれから書いていく訳ですが、この良し悪しが何を意味するかと言うと【演奏の質に大きく関わる】から大変なのです。リードと楽器の状態が良ければ大抵のことはうまくいく!と言う人もいるくらい。
それも全く異論はありません。私もそう思います!!
ただ、わたしは楽器にもリードにも自分にできるだけ心を配ったという前提で、実はまだ半分くらいコントロールできる余地があるんじゃないか?とお伝えしたいのです。私自身もアレクサンダーを通して確信した「自分の使い方」というジャンルの可能性。
このお話に行く前に、とっても大事なリードの扱い方について書いてみます。
【オーボエのリードは何が大変か?】
まず、薄い!小さい!!
オーボエのリード製作では、1ミリの寸法の違いは全く別物になってしまう程の違いになってしまいます。リードの厚さに至っては単位は0.01ミリで削っていきます。もう、作っているときは演奏者というより職人です。吹き手にも0.01ミリ単位の違いが吹き心地という形で確実に伝わります。いやー、繊細!!そんなリードを自作している方はもちろん、購入するために選ぶのだって、毎回悩ましいですよね。選んだ時は吹きやすいと思ったんだけど…ということ、ありませんか?それは以下の条件が変わることで振り回されてしまうんです。そんなリードへの対応策が知りたい方は、是非オーボエの先生のレッスンへGo!! もちろん私のレッスンでもお伝えしています^^
材料が天然素材である
主にフランスなどから輸入した植物、ケーン(葦)を何工程も加工してリードの形にしていきます。植物なので1本1本に個性があり、1つとして同じものがありません。この材料の質で音色が決まっていると言っても言い過ぎでないくらい個体差があります。ちなみに丸材から製作すると、選別の段階で8〜9割捨てています。それくらい厳選して材料選びをし、より良い吹き心地や音色を追求しているんです。
でも、長持ちしない。。。
使い方にもよりますが、リードは消耗品です。しかも、良い状態は長くは続きません。何本かを使いまわしながら吹いていますが、大体1週間~1か月というところでしょうか。ピークで言えばもっと短くて、吹く時間や個体によっては1日でダメになるものもあったりで。いつも良いリードで吹きたいと願っている奏者ですが、いつも何らかの妥協をしている、といってもいいくらい良いリードにはなかなか出会えないものです、よね。
リードも温度や湿度に左右される!
楽器と同様に、いや、それ以上に薄くて繊細なリードは湿度に敏感に反応します。湿気の多い夏と乾燥しがちな冬では、リードの厚さ設定を変えている人もいるくらい違いがあります。
それは日々のお天気や室内環境でも同じようなことが言えて、晴れの日と雨の日、エアコンで乾燥している部屋とじめっとした部屋では同じリードで吹いても全く違う吹き心地になってしまうことがあるんです。鼻歌みたいに軽く吹いても音が出ていたリードだったはずなのに、突然すごく頑張ってもうんともすんとも反応してくれなくなったり。。。
コレを毎日相手にしながら、どういうふうに付き合っていこうかを試行錯誤しているのがオーボエ吹きなんです。
私はオーボエしか知らないのではじめからこんなものかと思っていますが、他の楽器を知っている方は「まあ何て厄介なものかしら?」と思われますよね、きっと。そんな苦労が報われるような音を奏でたい!これがオーボエを吹く人の心からの願いなのです!!!
そんな過程を経てやっと【今のベスト】であるリードを1本決めて演奏する。ここまでの選択やケアだけでも相当な分量があるので、ここまでが理想に近ければ近いほど良い演奏に結びつくのは当然です。
逆に、楽器やリードに全然納得がいかない時でも演奏しなければならない時もある。こんな時は自分の音にただただ幻滅して吹けば吹くほどテンションが下がる。。。なんて経験も沢山してきました。
どんな時の自分でも、「さあ、今日はこれで演奏するぞ!」と決めたらそれでやるしかない。今日はリードが良くないから・・・と自分に言い訳をしながら演奏し続けるのは苦しい時間になってしまいます。
楽器とリードが決まったら、次は自分が対応する番。自分が柔軟に対応できるということは、それだけ自分が許容できるリードの選択の幅が広がってきます。
という訳で、次は「自分の使い方」という視点も含めたより良い状態を作ることについて、書いてみます。
よかったらまた覗いてください!