こんにちは、ひろみです。
今回ののぞき見レッスンは【痛みがおしえてくれたこと】と題してギックリ腰をされてしまった生徒さんとのレッスンのことを書いてみます。
レッスンの20日くらい前に酷いギックリ腰をやってしまったという生徒さん。あまりの痛さに出張先から戻ることが出来ず、痛み止めと安静で3日間やり過ごし、やっと戻ってくることが出来たそうです。
レッスンにいらした時にはまだ完全ではないけれど気にならないまで回復したので大丈夫です!とのこと。辛かったらすぐに言ってくださいね、と伝えていたのですが、本人は問題ないです、と、いつも通り1時間立ちっぱなしのレッスンになりました。
少し前にタンギングについて質問され、そこでアドバイスしたことを試してみたらとても上手くいった、とのこと。早速聴かせてもらったのですが、以前からのやり方とは全然違うものになっていて驚きました。
レッスン前に質問されていたこともあって、私も生徒さんもタンギングのバージョンアップレッスンのつもりでいましたが、ギックリ腰のこともあって身体の使い方に気持ちが向いていたこともあり、そちらに取り組んでみました。
ギックリ腰を経験された方ならわかると思いますが、本当に痛い。動けない。腰ってこんなに身体を支えてたのか、と思い知らされます。そこからほとんど回復されたこの生徒さん。もう大丈夫です!といつも通りに演奏されていたようでしたが、私には普段より腰から脚にかけて柔らかく動いているように見えました。回復が完全ではない、と言っていたのを思い出し、以前より腰周辺により意識が向いていたのではないかと。
不調は誰でも嫌なこと。適切な治療を受け、早く治したい。不調の期間を「ダメな自分」と諦めて過ごすことも出来るし、いい時も悪い時もその時出来ることを考えながら過ごすことも出来る。もしかしたらいつもの自分に戻った時にも使える何かが見つかるかもしれない。
身体って元気な時には気づかずに無理が出来てしまう。普段つい負担をかけてしまいやすい腰椎やその周辺が本当に痛い時期から回復に向かう過程で経験する負荷のかかりかたの違い。そしてそこを丁寧に、丁寧に動かすやさしさも知った自分。
「痛みが教えてくれること」っていっぱいあるんですね。
(でも私ももうギックリ腰はやりたくない!!)